マッピング監修／スポット情報: 小和田泰経 
 
伊達政宗伝記『僊台武鑑』の挿図「大坂冬の陣両軍配置図」を参考に、冬の陣当時の大坂城惣構（総構）と周辺の様子を北東部上空から南西方向を遠望する形で鳥瞰して描いた。手前左手（東側）から古・大和川が西流して淀川と合流し、大坂城北面を守る天然の惣構堀の役割を果たしている。東西・南北２キロ四方を超える惣構堀の内部が広義の大坂城内で、やや北東寄りの本丸・二の丸が高台を占め、三の丸と呼ぶべき三つの馬出と武家屋敷がその周囲を固めている。さらにその南部と西部には町屋（内町）が軒を連ねている。冬の陣において徳川軍が最後まで攻め込めなかった「大坂城内」というのは、まさにこの全域のことで、外堀に囲まれた現存の徳川大坂城の城域とは全く異なる。本イラストに描かれた南惣構堀の東寄りの南外側に張り出した大きな台形の砦が冬の陣直前に真田信繁の献策で造られたいわゆる「真田丸」である。真田丸には多数の鉄砲が配備されて城内側の強力な迎撃拠点となり、弱点とされた南面から徳川軍は一兵たりとも侵入できなかった。一方、鉄壁の守りと思われた北や西には、徳川方により新兵器の大砲が配備され、射程内の本丸の天守や御殿へ砲弾が撃ち込まれることになる。実際、城方に与えた戦略的効果は極めて大きく、豊臣方首脳部は衝撃を受け、講和への一因ともなった。
 （渡辺 武／【週刊】ビジュアル戦国王 [001.] より）

徳川方包囲直前の大坂城外郭復元イラスト

大坂冬の陣大坂城外郭復元イラスト

豊臣時代大坂城本丸指図

摂津、河内、和泉国の広い範囲を描く肉筆の大坂三郷町絵図。寛文期に青山宗俊が勤めた大坂城代の職務に関連して集められた図と考えられる。地図には名称がつけられていないため、名称は仮題とした。 
注記：画像の撮影は、科研費・若手研究(B)「近世以降における日本の自然環境変化に関する研究-絵図・地図のデジタル化を通じて-」（代表：鳴海邦匡、00420414）および基盤研究(A)「GISを用いた近世城下絵図の解析と時空間データベースの構築」（代表：平井松午、25244041）によった。

大坂三郷及周辺図

『大阪実測図 日本国内務省地理局 明治２０年9月２８日版権届 明治21年4月19日出版』（大阪市立中央図書館所蔵）の一部。 著作権法上の権利は消滅（著作権保有者が法人の場合、公表から50年以上経過）。測量法は適用外（測量法が施行された1890年以前の公表）

大阪実測図

大阪城 (1887)

遠くに行かなくても旅は可能です。日常を少しずらすことで、異なる風景が見えてきます。

【一時間旅行】早朝の大阪城公園

早朝の大阪城公園

備考 ・高麗橋ヨリ諸方ヘノ里程」などを付す。

大阪市中地區甼名改正繪圖

大阪市 (1872)

備考 ・折りたたみ28cm ・大正11年1月10日印刷 大正11年1月15日發行 ・資料課の袋には「1921」とあり ・裏に高野山案内あり 

ランドマークに追加した絵葉書はサンプルとして高野山アーカイブ（https://archives.koyasan-u.ac.jp/）を利用させていただきました。

高野山名所圖繪:参詣要覧

高野山, 和歌山県：吉田初三郎 (1922)

・折りたたみ20cm ・大正7年6月20日印刷 大正7年6月25日發行 ・「實地踏測 奈良市街全圖」縮尺8,000分ノ1・「附近精圖」 100,000分ノ1・「近畿二於ケル 奈良市之位置」 縮尺600,000分之ノ1 ・裏に名所など解説あり

奈良市街全圖:實地踏測

奈良市街全圖:實地踏測 (1918)

大阪圖

大阪市・キタ (1872)

上町台地まるごとマップ　Vol.6

江戸時代、上町台地が作りだす坂の景色、崖下に湧き出る清水、町を見下ろす高台などが観光名所となっていました。高い建物が増えて目立たなくなった標高20m弱の台地の端で、当時のガイドブック「浪花百景」を片手に、坂道・崖・展望地点などの「台地そのもの」を感じて楽しみます。

台地を探して －浪花百景で物見遊山－

上町台地とそのまわりに住む人、働く人の生活圏といつもの暮らし。
この街で生まれ育った人、住むことを選んだ人、オフィス街で働いて近くに住んでいる人、重なるスポットと行動範囲。

【日常記憶地図】公園ランチと「微地形の景」

公園ランチと「微地形の景」

オープン台地vol.5 イベントマップ

2009年11月8日に四天王寺本坊で行われた「上町台地 庭から考える都市住居」というイベントで使われた、ええ庭マップ。

上町台地ええ庭マップ

この地図を作った人：大阪工業大学建築計画（朽木順綱）研究室10期生
この地図を使ってほしい人：大工生

大阪工業大学梅田キャンパス周辺マップ

大工大梅キャン周辺マップ

安井建築設計事務所作品MAP(大阪編)

水都大阪の象徴的スポットである「中之島」の魅力を詰め込んだマップです。大阪の水辺の見どころスポットが表示されますので、水辺のまちあるきにご活用ください。

水都大阪　中之島まちあるきマップ

第2次世界大戦後、米軍によって撮影された空中写真である。この頃、複数回に渡り撮影が実施されているが、その中から最も明瞭なコースの写真を選んだ。 この地図は、国土知事院長の承認を得て、同院発行の米軍撮影の空中写真を複製したものである。（承認番号　平28情複、第682号）

空中写真（整理・コース番号：USA-R500）

大正12年12月28日印刷、大正13年1月5日発行

大阪市パノラマ地圖 THE MOCK PAINTED PICTURE OF THE GREAT OSAKA

大阪市パノラマ地図 (1924)

アメリカ軍が終戦直後に制作した京都府京都市南部の地図。京都駅周辺、伏見地区など

京都市北部：<a href="https://stroly.com/maps/1494/">https://stroly.com/maps/1494/</a>

The University of Texas / Perry-Castañeda Library Map Collection

米軍地図：京都市南 (1945)

實地踏測 参宮案内地圖

實地踏測 参宮案内地圖（伊勢ぶらり）

Illustrated for Going Places, in-flight magazine of Malaysia Airlines 
http://www.goingplacesmagazine.com/

12 Hours in Osaka

京都で活躍する板元が作成した大坂図。当時の河川改修に起因する街並みの変化を表現したと記しており、以前の図に比べ大型化した。 注記：画像の撮影は、科研費・基盤研究(C)「日本の近世測量術のルーツとその近代測量への影響」（代表：鳴海邦匡、24501299）によった。