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御堂筋本町ビル
大阪市のメインストリート御堂筋と本町通の角地に建つ、御堂筋本町ビル。本町交差点を囲む建物との調和と、大型ビルとしての圧迫感を少なくするために、ハーフミラー硝子をはめ込んだ軽快なフッ素樹脂焼付のアルミカーテンウォールとし、反面、1階廻りおよびコーナー壁面の一部は石貼りとして重厚さも加味した。 硝子面に季節・時刻の変化に応じて大空をバックに樹木や歩行者の姿を二重、三重に映し出し、街角のアメニティを一段と高めることを目指した。 建築主日本生命相互会社、清和綜合建物 所在地大阪府大阪市 撮影エスエス 賞第2回 建築士事務所全国大会 日事連会長賞第15回 大阪府建築士会会員作品展 優秀賞
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湊町リバープレイス
この計画敷地は「ルネッサなんば」と名付けられた湊町地区の北端に位置し道頓堀川に接している。アメリカ村に隣接するこの地に若者文化の発信拠点となる音楽ホールと、道頓堀川の水辺整備と合わせた多目的な立体広場を建設する計画となっている。 この施設は立体道路制度を活用した、阪神高速道路公団の道路施設との合築で、土木との一体構造となっており、この東西180m・南北100mの広場は道路施設を被うことから、その高低差に合わせた大小の広場で構成される。 最大幅員42mの大階段をもつこの立体広場の目的は、大阪の繁華街「ミナミ」という都市空間にシンプルでダイナミックな屋外空間を構築することで、道頓堀川の水辺空間と合わせて大阪の新名所を創出する事を目標としている。 緑と花と、美装したペーブメントのみで構成した立体広場は都市の中の丘でありオアシスである。その丘の上に着地したUFOのような八角形の建物は、FM大阪なんば本社と若者をターゲットにしたスタンディングホール(音楽ホール)で構成されている。 建築主大阪市 所在地大阪府大阪市 撮影伸和 賞第15回 電気設備学会賞 施設奨励賞平成14年 照明普及賞第3回 読者と選ぶ「建築と社会」賞
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高麗橋野村ビルディング
近代性と原始性をあわせもつ秀作 安井武雄は、大阪野村銀行堂島支店(1922年)と同本店(1924年)の設計で野村徳七の知遇を得る。徳七はこの時期、野村證券をはじめ、銀行、保険、貿易など一大企業グループを形成しつつあった。1924(大正13)年に独立する安井武雄にとって最良の理解者であり、最大のクライアントとなる。徳七はビル経営にも積極的であった。堺筋沿いに、北浜野村ビル(1921年、竹中工務店の設計施工)、備後町の上記本店ビル、そして1927(昭和2)年に当建築を建設する。高麗橋野村ビルは敷地に奥行が乏しく、また全室貸室ということもあって立面の構成は単純である。しかし細部は複雑な企みに満ちている。腰壁は前面に傾斜し、各階窓下には瓦の帯が走る。壁面の1階は凝灰岩とタイル、2階以上はモルタルの掻き落としと、土を連想させる材料で仕上げられる。近代性と原始性をあわせもつ秀作。なお、7階部分は戦後の増築。 建築主野村合名会社 所在地大阪府大阪市 備考解説:石田潤一郎 撮影淺川敏
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大阪倶楽部
様式規範を拒否しつづけた初期の代表作 大阪倶楽部は、1912(大正元)年に紳士的な社交の場を作ろうと設立された。初代会館は野口孫市の設計によって1914(大正3)年に竣工した。外観・室内とも多くの様式を破綻なく組み合わせた秀作であったが、1922(大正11)年に火災によって焼失した。再建にあたっては、片岡安・宗兵蔵の両建築事務所と住友工作部の3組織から再建案を提出させ、倶楽部会員から成る建築委員会でそれを選考して最終的な設計担当者を決めるという、コンペに近い方法がとられた。その結果、片岡事務所の案が採用された。設計を担当したのは入所2年目の安井武雄であり、完成時には安井の作品として発表される。その意匠は「南欧風ノ様式ニ東洋風ノ手法ヲ加味セルモノ」と説明されているように、古代ローマの集合住宅インスラを連想させる骨格に、奔放に変形された東洋的な細部装飾がちりばめられる。様式規範を拒否しつづけた安井武雄の初期の代表作。 建築主一般社団法人大阪倶楽部 所在地大阪府大阪市 備考解説:石田潤一郎 撮影淺川敏
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医療複合施設【i-Mall】医誠会国際総合病院
まちを元気にする医療と劇場とAIと 低層部に劇場を中心とした異文化交流と創造拠点、高層部に560床の高度急性期病床を整備した多国籍対応の国際医療拠点。南北2つの用地を2本の道路上空通路で一体化し、敷地を貫通しているアートストリート、立体的につながる階段、空中庭園によって回遊性と潤いのある環境づくりを行った。120本のソメイヨシノを敷地周辺に配置することで扇町公園からの緑が連続し、上質な景観形成に寄与している。 建築主医療法人医誠会、一般財団法人ホロニクス医学健康振興財団 所在地大阪府大阪市 撮影エスエス 津田裕之
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安井建築設計事務所本社・大阪事務所
安井建築設計事務所の新社屋(本社)として、1970年に建設。1993年には増築改修をおこない、現在に至る。 所在地大阪府大阪市中央区島町2-7-4 構造・規模鉄筋コンクリート造7階建 施工野村建設工業、大林組 備考 昭和45年12月第1期工事完成 昭和48年12月全館完成 ※掲載写真は昭和48年に撮影のもの。
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ホテル京阪天満橋駅前
天満橋の歴史と文化に調和した「現代の旅籠」 計画地は熊野への参詣道の起点として賑わい、江戸時代には八軒の船宿が軒を連ねていたことに由来し、八軒家浜と呼ばれた場所である。京都伏見から三十石船で淀川を下り、この八軒家で下船、ここから熊野大社まで歩いたといわれている。 外観は現代の旅籠をイメージする窓割、色彩計画を行った。北側の土佐堀通り側の2階は屋上緑化を行い、通りの景観に潤いをもたらしている。 室内は、京都と熊野を表したインテリアデザインとした。 左官、竹を内装に取り入れ、現代風でシックな京都を演出した。フロントロビーとつながるレストランは、バーカウンターを中心に、宿泊客に限らず、地域の方々にも開放された、カジュアルでくつろげる賑わいのあるオールデイダイニングである。 客室フロアは、熊野古道の石畳をモチーフとしたカーペットデザイン、客室は茶室と捉え、天井の形状を「真行草」で表現した。斜めの掛け込み天井は鉄骨梁の振れ止めとの干渉を避ける役目をはたしている。レストラン奥の庭には植栽を通して、豊臣期の石垣が望め、天満橋駅前の歴史が垣間見える。 建築主京阪ホールディングス株式会社、株式会社ホテル京阪 所在地大阪府大阪市 撮影写真通信、ホテル京阪(提供)
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大阪ステーションシティ・サウスゲートビルディング
既存と増築部の一体感で大阪駅南口の新たな顔を創出 JR西日本等が進める「大阪駅開発プロジェクト」の一環、アクティ大阪の増築プロジェクトでもある。東日本大震災でも問題となった長周期地震動は、特に超高層ビルでの「共振」で大きく増幅される。新築ビルでは相応の対策をとれるものの、既存の超高層ビルでは重要な課題となっている。 当社の設計で1983年に竣工した大阪ターミナルビル「アクティ大阪」は建築基準法改正により構造的に既存不適格となったビルにあたり、振動特性の異なる新しい増築躯体と既設躯体とをオイルダンパー(連結ダンパー)で接続する「連結制震」の考え方を採用し増築した。これにより、既設躯体の耐震補強を最小限に済ませることができたばかりでなく、新旧躯体間のエキスパンションジョイントの寸法も450㎜と一般的な寸法の範囲内に設定することができ、長周期地震動を含むさまざまな予測地震動に対して、制振力を高めることを実現した。既存と増築との一体感から、駅の構え・顔づくり、駅前空間の一体性・囲繞感・存在感の創出、駅からまちへの見通しの確保を実現した。特徴ある外観と駅からまちに堂々と出入する歩行者の姿は、駅とまちとの密接な関係を物語っている。 建築主西日本旅客鉄道株式会社、大阪ターミナルビル株式会社 所在地大阪府大阪市 撮影竹中工務店、淺川敏 賞JIA25年登録2015 第32回 大阪都市景観建築賞 大阪市長賞 第57回 鉄道建築協会賞 最優秀協会賞 第13回 日本免震構造協会賞2012 作品賞特別賞 平成23年 照明普及賞 平成23年度優良消防用設備等消防庁長官表彰 <増築前> 第4回 大阪都市景観建築賞 知事賞 第25回 BCS賞 第30回 大阪建築コンクール 大阪建築士事務所協会賞 第28回 鉄道建築協会賞 特別賞 第10回 軽金属協会建築賞 第2回 建築省エネルギー賞 財団理事長賞
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カンテレ扇町スクエア
カンテレ扇町スクエア(旧 キッズプラザ大阪 /関西テレビ放送本社)は大阪の新しいシンボルとなり、次代を担う子供たちが遊びやさまざまな体験を通じて学べる遊体験的学習施設「キッズプラザ」を中核に、飲食・物販施設「キッズモール」および活気溢れる放送メディアの「関西テレビ」からなる複合施設である。施設計画は扇町公園の自然やオープンスペースがもたらす「ゆとり・うるおい」と北区総合庁舎および地域周辺との有機的融合を図っている。 「関西テレビ本社」においては、地域の情報発信拠点として地域密着型の開かれた放送局を目指し、技術的には高層化に伴う地上30mの本格的スタジオの実現や、災害に強い放送局づくりなど、21世紀に向かっての基盤づくりと番組制作能力の強化を目的として、より合理的で柔軟な放送局の実現を図った。 建築主関西テレビ放送(建設当時:大阪市、住友信託銀行株式会社・株式会社大和銀行) 所在地大阪府大阪市 撮影竹中工務店、ナトリ光房、フォト・ビューロー 賞第5回 大阪・心ふれあうまちづくり賞 奨励賞 第19回 大阪都市景観建築賞 市長賞 第32回 SDA賞 入選、地区デザイン賞 1997年優良消防用設備 消防庁長官賞
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hu+gMUSEUM(ハグミュージアム)
人とガスが出会うと、ぬくもりが生まれる。未来が生まれる。 大阪ガス発祥の地での新たな情報発信拠点となる展示場計画。 「人とガスが出会うと、ぬくもりが生まれる。未来が生まれる。」をキーワードに、新しくて懐かしい、そして地球に優しい環境建築を目指した。空調負荷を抑制する建物配置、先進性を表す外装金属パネルと外壁を組み合せたウォールダクト、木材を利用したルーバー、壁面緑化など意匠計画と環境計画の統合を図った。加えて、ガスコージェネによる発電の最適制御、既存熱供給施設へのコージェネ排熱融通により、この地域でのスマートエネルギーネットワーク構築の一端を担っている。更に、太陽熱の空調利用、エネルギーの見える化の導入、停電対応設備による高いエネルギーセキュリティなど、省エネと同時に安全と安心を提供する。また屋上には水田を設け、地域コミュニケーションの場として活用される。 本建物は国交省の建築物省CO₂先導事業に採択され、CASBEE大阪みらいではSランク評価を獲得している。 建築主大阪ガス株式会社、大阪ガス都市開発株式会社 所在地大阪府大阪市 撮影竹中工務店 賞第32回空気調和・衛生工学会賞振興賞 技術振興賞平成27年度おおさか環境にやさしい建築賞
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京阪電車中之島線渡辺橋駅
無垢の木に想いを託して 4駅は中之島のまちのスケールに合わせて配置され、地下のコンコースから水辺の遊歩道へ連続する立体的な散策路として機能する。駅空間は散策路上に点在する居心地のよい「まちのリビング」と位置づけた。中之島の歴史と文化を継承し発展させていく、時代を超えた素材として「無垢の木」を提案し、地下駅でありながら無垢の木で包まれた「おもてなしの空間」を実現した。 建築主中之島高速鉄道株式会社 所在地大阪府大阪市 備考全体監修(設備):日建設計 基本設計:京阪電気鉄道、安井建築設計事務所 基本設計(設備):日建設計 実施設計:内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計、安藤忠雄建築研究所 監理:京阪電気鉄道、内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計 撮影エスエス 賞第9回 読者と選ぶ 建築と社会賞(なにわ橋駅) 第1回 インテリアプランニングアワード2010 入選 第43回 SDA賞 サインデザイン優秀賞、関西地区賞 日本建築学会作品選集2011 平成20年 照明普及賞 グッドデザイン賞2009
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Osaka Metro 御堂筋線中津駅
仕上げ代100mm「光のゲート」が地下空間を刷新 地下鉄駅舎のリニューアル計画。連続する「光のゲート」で駅全体を包み込み、地下駅であることの特徴を活かした光の演出によりイメージを刷新した。導光板を採用した光のゲートは駅名サイン表示を兼ねており、第三軌条方式ならではの天井まで回り込むデザインでダイナミックに空間を演出した。ホーム階中央を流れる白い天井材はライン状に改札階へとつながり、煩雑な配線を隠すとともにスムーズな人の流れを促している。 建築主大阪市高速電気軌道株式会社 所在地大阪府大阪市 備考監理:大阪市高速電気軌道株式会社 撮影エスエス 津田裕之
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京阪電車中之島線中之島駅
無垢の木に想いを託して 4駅は中之島のまちのスケールに合わせて配置され、地下のコンコースから水辺の遊歩道へ連続する立体的な散策路として機能する。駅空間は散策路上に点在する居心地のよい「まちのリビング」と位置づけた。中之島の歴史と文化を継承し発展させていく、時代を超えた素材として「無垢の木」を提案し、地下駅でありながら無垢の木で包まれた「おもてなしの空間」を実現した。 建築主中之島高速鉄道株式会社 所在地大阪府大阪市 備考全体監修(設備):日建設計 基本設計:京阪電気鉄道、安井建築設計事務所 基本設計(設備):日建設計 実施設計:内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計、安藤忠雄建築研究所 監理:京阪電気鉄道、内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計 撮影エスエス 賞第9回 読者と選ぶ 建築と社会賞(なにわ橋駅) 第1回 インテリアプランニングアワード2010 入選 第43回 SDA賞 サインデザイン優秀賞、関西地区賞 日本建築学会作品選集2011 平成20年 照明普及賞 グッドデザイン賞2009
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大阪ガスビルディング
清新な手法にあふれた代表作 大阪瓦斯株式会社は1905(明治38)年、中之島3丁目に田邊淳吉の設計で社屋を構えたが、1928(昭和3)年にいたって前面の四つ橋筋の拡幅を契機として移転新築を構想することとなる。ちょうど大阪の新しい中心軸として拡幅工事が進められていた御堂筋に進出することを決断し、東西方向の中心軸であった平野町通との角地に敷地を卜(ぼく)した。安井武雄が設計を依頼され1930(昭和5)年4月に起工、1933年3月に竣工を迎える。外観のデザインでは、1、2階の黒御影石と上階の乳白色のタイルとの対比、放物線断面の柱型の縦のリズムと各階をめぐる庇の黒の水平線との組み合わせなど、複雑な立面操作が快適な秩序感を生んでいる。内部もガラスブロックを大々的に使うなど清新な手法にあふれていた。1966(昭和41)年に佐野正一の設計によって北側に増築されて、当初からの狙いであったワンブロック・ワンビルディングが完成した。 2003年には国有形文化財、日本におけるDOCOMOMO100選に登録された。 建築主大阪ガス株式会社 所在地大阪府大阪市 備考解説:石田潤一郎 撮影淺川敏 賞JIA25年賞2015
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ホテルヴィスキオ大阪
ホテルブランディング-新たな価値の創造- 旧大阪弥生会館を建替え、客室数400室、宿泊主体型の新しいホテルを新築。JR西日本ホテルグループの新ブランドとして生まれたHOTEL VISCHIO by GRANVIAの第一号ホテルである。内部に吹き抜けのあるロ型に配置した効率の良い回遊できる平面構成により、リネンスタッフの作業動線にも配慮した。上質でシンプルなルーバーデザインの全周バルコニーは、自然の大きなゆらぎを表現。客室と1対1に配置した個別空調は、メンテナンス時においても、他室の営業が可能。VISCHIO(宿り木)をテーマにしたグラフィックデザイン、ブランドカラーを取り入れた室内デザイン、大阪のローカリティを取り入れたアートなど、シンプルを上質に表現したホテルである。 建築主JR西日本不動産開発株式会社、株式会社ジェイアール西日本ホテル開発 所在地大阪府大阪市 備考基本計画・監修・工事監理:安井建築設計事務所基本設計・実施設計:竹中工務店 撮影母倉知樹(提供:竹中工務店) 賞The Architecture Master Prize 2019 INTERIOR DESIGN AWARD 第39回大阪都市景観建築賞 建築サイン・アート賞(プロジェクト関係者より応募)
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京阪電車中之島線なにわ橋駅
無垢の木に想いを託して 4駅は中之島のまちのスケールに合わせて配置され、地下のコンコースから水辺の遊歩道へ連続する立体的な散策路として機能する。駅空間は散策路上に点在する居心地のよい「まちのリビング」と位置づけた。中之島の歴史と文化を継承し発展させていく、時代を超えた素材として「無垢の木」を提案し、地下駅でありながら無垢の木で包まれた「おもてなしの空間」を実現した。 建築主中之島高速鉄道株式会社 所在地大阪府大阪市 備考全体監修(設備):日建設計 基本設計:京阪電気鉄道、安井建築設計事務所 基本設計(設備):日建設計 実施設計:内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計、安藤忠雄建築研究所 監理:京阪電気鉄道、内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計 撮影エスエス 賞第9回 読者と選ぶ 建築と社会賞(なにわ橋駅) 第1回 インテリアプランニングアワード2010 入選 第43回 SDA賞 サインデザイン優秀賞、関西地区賞 日本建築学会作品選集2011 平成20年 照明普及賞 グッドデザイン賞2009
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京阪電車中之島線大江橋駅
無垢の木に想いを託して 4駅は中之島のまちのスケールに合わせて配置され、地下のコンコースから水辺の遊歩道へ連続する立体的な散策路として機能する。駅空間は散策路上に点在する居心地のよい「まちのリビング」と位置づけた。中之島の歴史と文化を継承し発展させていく、時代を超えた素材として「無垢の木」を提案し、地下駅でありながら無垢の木で包まれた「おもてなしの空間」を実現した。 建築主中之島高速鉄道株式会社 所在地大阪府大阪市 備考全体監修(設備):日建設計 基本設計:京阪電気鉄道、安井建築設計事務所 基本設計(設備):日建設計 実施設計:内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計、安藤忠雄建築研究所 監理:京阪電気鉄道、内藤建築事務所、共同設計、大建設計、梓設計 撮影エスエス 賞第9回 読者と選ぶ 建築と社会賞(なにわ橋駅) 第1回 インテリアプランニングアワード2010 入選 第43回 SDA賞 サインデザイン優秀賞、関西地区賞 日本建築学会作品選集2011 平成20年 照明普及賞 グッドデザイン賞2009
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山本能楽堂(改修)
ここから何かが生まれる「場」 大阪最古の木造の能楽堂。国の初めてのモデル事業として、登録有形文化財の保存活用を行った。 舞台・客席部分は、65年前の能舞台の研ぎ澄まされた空気感を取り戻すため、耐震補強と温熱環境の改善を行いながら、余分なものを全て削ぎ落とし、再建当時の姿に近づけた。 能舞台にはフルカラーLEDを採用し、舞台照明による新たな能楽鑑賞の可能性を提起している。また、楽屋部分の屋根裏トラスの「見える化」によって、新たにOPENな空間が生まれ、ミニ公演や研修での使用が可能となり、上方伝統芸能の保存・継承や地域コミュニティでの活用の幅が広がった。 歴史の陰翳が刻まれた能舞台にモダンな空間が対峙するダイナミックなここにしかない空間が生まれ、新たな芸術の創造の場としての活用が期待される。楽屋エリアの資料室では、落ち着いた雰囲気で伝統芸能を気軽に学ぶことができる。歴史ある建物でありながら、最新の機能が付け加えられ、未来へ向って、ここから何かが生まれる場である。 建築主公益財団法人山本能楽堂 所在地大阪府大阪市 備考監修:graf デザイン:デコラティブ モード ナンバースリー 撮影エスエス 津田裕之 賞グッドデザイン賞2017