F-Discover Lab.
F-Discover MAPへようこそ!
F-DiscoverLab.は、 原子力災害から社会生を目指すために不可欠な、 地域にある見えづらいけどとても尊い営みや文化、経験を可視化し、地域に関わる全ての人と共有することを通じて、双葉、福島、そして日本の未来を探求しようという試みです。
このマップでは震災以前の街の歴史と暮らし、そして震災の記憶、不可視的地域資源となりゆく数々をビジュアライズしていきます。未来へのヒントやムーブメントも多数スポット化していきます。
過去/現在のマップを行き来しながら、学びと発見の参照点に。
update date: 2024.10.22
このマップ(地図)を見るNumber of spots : 26spots
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震災遺構 浪江町立請戸小学校
震災遺構 浪江町立請戸小学校 請戸小学校が位置する請戸地区は、津波による死者が127名、行方不明者27名と多くの犠牲が出ました。海から約300mに位置する請戸小学校でも、誰も経験したことのない長い揺れに襲われました。教職員はすぐに児童に対し避難を促し、避難場所に指定されている学校から約1.5キロメートル離れた大平山を目指しました。児童たちは避難場所を越えてさらに数キロ山道を歩き、内陸の国道6号線で通りかかったトラックに乗せてもらい、役場敷地内にあるサンシャイン浪江にたどり着き、児童と教員の全員が無事に避難することができました。 住所 〒979-1522福島県双葉郡浪江町大字請戸字持平56 WEB 公式HP 電話 0240-23-7041
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旧消防団第2分団屯所
消防団第2分団屯所 消防団第二分団屯所は、双葉町における消防団の拠点です。震災の影響でシャッターが壊れたままになっています。地震発生直後、双葉町消防団の第2分団は津波被害を受けた地区へ救助に向かおうとしましたが、停電のため電動シャッターが開かず、団員がポンプ車に乗ってシャッターを押し開けるという緊急対応を行いました。その必死の行動が現在も残るシャッターの状態に表れています。詰所の正面には、地震発生時刻の2時46分で止まった時計があり、壊れたシャッターの隙間からは、当時のままの消防服が見えます。 住所 福島県双葉郡双葉町大字長塚字町38
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体育館跡地
体育館跡地 双葉町にはかつて町民体育館がありました。この体育館は田舎ならではの多目的施設として利用され、結婚式や成人式、作品展、スポーツ大会、季節ごとの行事など、さまざまなイベントが行われていました。しかし、東日本大震災により体育館は大きな被害を受け、解体されることになりました。
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旧双葉町役場庁舎
旧双葉町役場庁舎 ここ地震や事故が発生した際に町の災害対応本部が設置される場所でした。2011年3月11日の地震直後、役場の職員は迅速に対応し、学校や公民館などの施設に避難所を設置するために職員を派遣しました。この庁舎の4階からは海が見え、津波が押し寄せる様子が確認されました。その時、何か重大な事態が起こっていることを認識しました。津波後、災害対応本部の様相は一変しました。この町には原子力発電所があり、東京電力(TEPCO)とのホットラインが存在しました。このホットラインを通じて、原子炉の異常に関する通知がありました。この庁舎内には、当時のTEPCOとの会話の記録がまだ残っています。
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郡山海岸
郡山海岸 郡山海岸は、遠浅で波が穏やかな安全な海水浴場として知られていました。遊泳区域は浮標付きロープで区分けされ、ライフセーバーが常駐し、無料の更衣室、トイレ、シャワーなどの施設も完備されていました。古くから地元で親しまれてきた郡山海岸は、かつて沖合にあった磯が侵食で失われましたが、近年は観光資源として整備が進み、「双葉町海の家(マリーンハウスふたば)」や温水シャワー施設が充実していました。隣接する双葉海浜公園では、キャンプやバーベキューが楽しめます。しかし、2011年の東日本大震災以降、郡山海岸の一部は立ち入りが制限されています。 住所 福島県双葉郡双葉町大字郡山沼ノ沢
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前田川桜並木
前田川桜並木 前田川桜並木は、双葉町を流れる前田川沿いに広がる美しい桜並木です。春には桜が咲き誇り、菜の花も同時に咲くことで、ピンクと黄色のコントラストが見事な景色を作り出します。さらに、地域の伝統としてマス釣り大会も開催され、多くの人々が楽しみに訪れます。
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前田川
前田川 前田川は双葉町を流れる川で、地域の人々に親しまれてきた。かつてはモズクガニが多く捕れ、それを使った「がに汁」が郷土料理として親しまれていた。夏にはホタルが見られる美しい場所でもあり、川岸では犬を散歩させる人々の姿がよく見らました。
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キッチンたかさき&Joe's man
キッチンたかさき&Joe's man 双葉町出身の高崎丈は、父が営んでいた地元の洋食レストラン「キッチンたかさき」からインスピレーションを受けました。東京で働きながらも、いつか双葉に戻り、自分の店を開くことを常に考えていました。2009年4月に家族と共に双葉に戻り、9月に自身のレストラン「JOE’SMAN」をオープンしました。2011年3月11日に彼らはランチサービスの後の休憩中でした。原発爆発により、千葉県四街道市へ避難しました。長時間労働を続けながら、2014年に三軒茶屋で「JOE’SMAN 2号」をオープンしました。 WEB FUTABA Art District Vol.1
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双葉駅
双葉駅 駅舎とホームとの間は跨線橋で連絡している。駅舎は1998年(平成10年)に竣工したもので町のコミュニティー施設の「ステーションプラザふたば」との合築である。常磐線が全線再開となった2020年3月に、東西自由通路と橋上駅舎が整備された。富岡駅 - 浪江駅間の運転再開に伴い営業再開。東京近郊区間に編入される。ICカード「Suica」の利用が可能となる。新駅舎(橋上駅舎)及び自由通路の供用を開始。「Smart Station for EXPRESS」導入に伴い無人化。 住所 福島県双葉郡双葉町大字長塚字町西39番地2 山根 2020年3月4日に双葉町でも初めて避難指示(一部)が解除。それに伴い、3月14日に常磐線が全線再開となり、双葉駅での乗降が可能になりました。 現在、旧駅舎はコミュニティスペースとして生まれ変わり、訪れる方への情報提供や休息場所として使用可能です。 スワ トリ 町の玄関口として少しずつではありますが人の行き交いが戻り、町の再生が感じられますね。
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町民グラウンド
町民グラウンド ここかつて双葉町の住民たちにとって重要なイベントの場でした。震災前、この町には約7,000人が住んでおり、面積は51平方キロメートルに広がっていました。町は東西に約10キロメートル、南北に約5キロメートルの小さな地域で、さらに17の地区に分かれ、それぞれの地区が独自の祭りや伝統芸能を持っていました。毎年秋には、町全体の運動会がここで開催され、17の地区すべてが参加していました。この運動会は、町の団結を示す重要なイベントであり、地域の大人たちが転んだり、走ったり、一生懸命に競い合う姿が見られ、住民たちが一体となる貴重な機会でした。
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相馬妙見宮 初発神社
相馬妙見宮 初発神社 相馬妙見宮初発神社は、妙見信仰を行なってた相馬藩によって建立された神社で、寛政3年(1791年)創建。古くは、相馬の祖先である相馬孫吾郎平重が、1321年にこの土地の鎮守として妙見宮を祀ったことが由来とされています。この歴史深い神社は代々地域の人々で守られてきました。古来より神社が創建された場所には人が集まり、賑わい生まれます。この双葉町初発神社もそのひとつであり、地域コミュニティの核として存在してきました。 住所 〒979-1471 福島県双葉郡双葉町長塚町50 WEB www.fukushimaseaside.jp 電話 0240-33-3198 山根 地震でかなり社殿が崩壊したが、3年以上立ち入ることができず、放置せざるを得ない状況にあったんだけど、2015年にやっと許可を得て立ち入った時は、散々たる状況だったんだ。 資金をクラウドファンドで集めて、2020年に社殿の再建にこぎつけたんです。 スワ トリ 住民の避難先で望郷の心の拠り所とし、再建出来たことは嬉しいですね。
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長塚交差点
長塚交差点 長塚交差点は、北から南に延びる道路がこの町の商店街であり、主要道路でした。駅と交差するこの交差点は、地元の人々にとって特別な場所です。双葉では毎年1月に「ダルマ市」という祭りが開催され、この交差点は綱引きの一環として利用されていました。 住所 福島県双葉郡双葉町大字長塚字町
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標葉せんだん太鼓保存会(FutabaArtDistrict)
標葉せんだん太鼓保存会(FutabaArtDistrict) 横山久勝よこやま かつひさ福島県双葉町生まれ。1992年、町民有志で創作和太鼓のグループ「標葉せんだん太鼓保存会」を結成し、約5年前まで20年余りにわたり会長を務めた。現在は、太鼓保存会や合唱グループなど29団体でつくる町芸術文化団体連絡協議会の会長を務める。震災後は、メンバーの多くが県内外の多方面に避難、練習も満足にできない状態が続いています。 しかし、今まで育ててきた「せんだん太鼓」の灯を簡単に消すことはできません。今現在も、演奏依頼が入れば、メンバーが集まり演奏を続けています。いつかふるさと双葉の練習場で、再び皆で一緒に太鼓を打つ日が来ることを信じて、頑張っていきます。 WEB 標葉せんだん太鼓保存会 山根 2023年7月15日、双葉の盆踊りが13年ぶりに双葉町で行われました。せんだん太鼓のリーダー横山久勝さんも、この日、避難先の本宮町から双葉駅前にやってきました。 およそ二時間半、途切れることなく双葉盆歌がつづきます。久しぶりに会う双葉町民は「涙が出そう」「避難してから今まで、無我夢中だった。今日やっと『懐かしい』という感情が湧いた」と感慨深そうでした。 スワ
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新山神社
新山神社 新山神社は、2011年の東日本大震災とその後の福島第一原発事故で被災しました。2023年8月17日、双葉町の新山神社でご神体の遷宮が行われました。夕暮れ時、白い布で覆われたご神体が、境内の山手に新しく建てられた社殿に移されました。 住所 〒979-1472福島県双葉郡双葉町新山東舘10
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双葉町歴史民俗資料館
歴史民俗資料館 (FutabaArtDistrict) ここは双葉町の貴重な文化遺産を保存している資料館で、原始、古代、中世、近世、現代の5つのコーナーがあります。ここには約15,000年前の古墳時代末期の壁画が見つかった「清戸さく装飾横穴墓」(国指定史跡)のレプリカをはじめ、町内遺跡からの出土品や民俗資料、昭和初期の生活用具まで多岐にわたる展示がされています。しかし、2011年の震災以来、この建物は閉鎖されています。さらに、この資料館の壁には、FutabaArtDistrict による野球バットを持った少年の壁画があります。この壁画の前にはかつて子供たちが野球やサッカーを楽しんでいた町民グラウンドが広がっていました。双葉町には、地元の子供たちだけで甲子園に3回も出場した双葉高校があり、これは町の誇りでした。 WEB FUTABA Art District Vol.10
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原子力広告塔
原子力広告塔 ここには原発事故後に有名になったスポットがある。今はもう撤去されてしまったが、道路をまたいで「原子力 明るい未来のエネルギー」と書かれた広告看板が建てられていた。この看板は、1987年に町役場が建設したもので、標語は町民から募集され、近くの小学6年生が宿題で考えたものが採用された。
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双葉町役場
双葉町役場 福島県双葉町は、2022年9月5日に新庁舎での業務を再開しました。東日本大震災後の避難指示解除から約11年半ぶりに町内に役場機能が復帰し、職員約100人が勤務を開始しました。町民は各種手続きを町内で行えるようになり、特に住宅手続きが便利になりました。町は復興を本格化させ、幅広い世代が住める町づくりを進めています。また、いわき市には引き続き支所が設置されています。 住所 〒979-1495 福島県双葉郡双葉町大字長塚字町西73番地 WEB www.town.fukushima-futaba.lg.jp/ 電話 0240-33-2111
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消防団第2分団屯所
消防署屯所 双葉町消防団屯所は新設され2023年8月5日に開所。地元住民による消防団員の多くは町外での生活が続いているが、地域の防災・減災に貢献するべく、避難先からこの屯所に通い活動を行っている。震災以前より、消防団は伝統文化継承の母体にもなっていた。2023年から町内で再開された盆踊りの練習拠点にもなっており、双葉町の風物詩復活の一役も買っている。
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東京電力福島第一原子力発電所
東京電力福島第一原子力発電所 東京電力福島第一原子力発電所は、福島県双葉郡大熊町と双葉町に位置する原子力発電所です。1971年に運転を開始し、6基の原子炉を持つ大規模な施設として稼働していました。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災とその後の津波によって深刻な事故が発生しました。この事故により、大量の放射性物質が放出され、周辺地域の住民は避難を余儀なくされました。現在、福島第一原発では廃炉作業が進められており、放射性物質の管理と除染が続けられています。 住所 〒979-1392 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22 WEB 東京電力
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復興祈念公園
復興祈念公園 "復興祈念公園は、震災以降福島第一原子力発電所事故による避難が続く中で、地域との連携により、津波や原子力災害など震災の記憶と教訓を後世に伝えるとともに、ふるさとを離れた地域の人々をつなぐ心の拠り所となることを目指しています。公園内には、国営追悼・祈念施設が設けられ、公園区域内外に広がる震災遺構や、再生・復興する双葉町と浪江町、そして海や復興の象徴となる花の広がりなど、全方位を一望できる丘を中心とした空間が整備されています。2021年1月4日に一部利用が開始され、2025年度の事業完了を目指して整備が進められています。" 住所 福島県双葉郡双葉町大字中野 WEB WEBページ
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東日本大震災原子力災害伝承館
東日本大震災原子力災害伝承館 東日本大震災・原子力災害伝承館は、福島県双葉町にある県立の施設で、2020年9月20日に開館しました。この施設では、福島で起きた地震、津波、東京電力福島第一原発事故という未曽有の複合災害の実態や復興に向けた歩みを展示しています。さらに、被災した住民による語り部講話が1日4回実施され、訪れる人々に生々しい体験談を伝えています。展示見学に加え、研修プログラムや調査・研究を通じて、防災・減災に向けた教訓を国内外へ発信し、未来へつなげる役割を果たしています。 住所 〒979-1401福島県双葉郡双葉町大字中野字高田39 WEB 公式HP 電話 0240-23-4402
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双葉町産業交流センター
双葉町産業交流センター 双葉町産業交流センターは地域の産業振興と交流を目的とした施設です。施設内には、地元産業の展示や販売スペース、会議室、研修室が完備されており、企業や地域住民が多目的に利用できるよう設計されています。また、最新の情報技術を活用したビジネスサポートも提供しており、新しいビジネスチャンスの創出や地域経済の活性化に貢献しています。地元産品の魅力を発信し、地域内外の人々との交流を促進する場として、双葉町産業交流センターは重要な役割を果たしています。 住所 〒979-1401福島県双葉郡双葉町大字中野字高田1番地1 WEB 双葉町産業交流センター 電話 0240-23-7212
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中間貯蔵施設
中間貯蔵施設 中間貯蔵施設は、福島県内の除染作業に伴い発生した土壌や廃棄物(除去土壌等)を最終処分までの間、安全かつ集中的に貯蔵するために設けられた施設です。この施設は、東京電力福島第一原子力発電所を取り囲む形で、大熊町と双葉町に整備されています。これにより、除去土壌等の適切な管理と地域の環境保全が図られています。 WEB 双葉町公式HP
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ファーストペンギン(FutabaArtDistrict)
ファーストペンギン(FutabaArtDistrict) 「ファーストペンギン」は、FutabaArtDistrict内で展示されていた作品で、「最初に飛び込む勇気あるペンギン」を象徴しています。FutabaArtDistrictは福島県双葉町に位置し、震災からの復興を目指しアートを通じて地域活性化を図るプロジェクトです。双葉駅前のファーストフード店「ペンギン」は地元の名店で、アイスクリーム、ハンバーガー、ドーナツが人気でした。真っ赤なヘアの吉田岑子さんは「双葉町のお母さん」として子供たちの相談役でもありました。2022年にファーストペンギンが展示された建物は取り壊されましたが、その精神はFutabaArtDistrictで生き続けています。 WEB FUTABA Art District Vol.2 Facebook 双葉町ペンギン Instagram 双葉町ペンギン
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双葉町ダルマ市(FutabaArtDistrict)
双葉町ダルマ市(FutabaArtDistrict) ダルマ市は日本全国で人気のある縁起物で、地域によって模様や色、表情が異なります。大きさも様々ですが、一般的には約30センチで、玄関やリビングに飾られます。しかし、双葉ではダルマが綱引きイベントの一部でした。それはとても大きなダルマで、約2メートルの高さと1トン近くの重さがあります。この巨大なダルマは交差点の中央に置かれ、信号に従って引っ張られました。この祭りは年初の行事で、北が勝つと商売繁盛、南が勝つと体力の象徴とされました。この祭りは避難後も途絶えることなく続いておりいわき市で開催されていましたが、2022年からは再び双葉駅前で開催されています。 住所 福島県双葉郡双葉町大字長塚字鬼木33 WEB FUTABA Art District Vol.6
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図書館(FutabaArtDistrict)
図書館 (FutabaArtDistrict) 双葉町には町民が利用できる図書館があり、1984年7月に開館して以来、10年間で約39万3千人が利用し、約51万冊の本が貸し出されました。2011年の震災以来、この建物は閉鎖されています。この図書館は、福島第一原発の事故後の全町避難を経て、FutabaArtDistrictの一環として新たな命を吹き込まれました。2023年に双葉町からの感謝状授与をきっかけに新たな壁画が図書館に完成しました。この壁画のタイトルは「NANAKOROBI-YEAH-WOW-KEY!」で、双葉町の特産品「双葉ダルマ」をモチーフにした迫力のある作品です。復興に向けて前に進む双葉町を象徴するこの壁画は、多くの人々に希望と勇気を与えています。 住所 〒979-1471福島県双葉郡双葉町長塚字鬼木1