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田島神社
三里四方に田島のすりがねが響く「田島神社」の夏祭り 田島神社を中心に、生野区田島の町内を練り歩くだんじり。毎年7月の第3土・日曜に開催される夏祭りで、その姿を眺めることができる。田島のだんじりは、大きな金色のしめ縄が特徴。さらに、チンチキチンと打ち鳴らされるすりがねの音色は、祭りの象徴や。勢いのある金の音は、実に美しく、町民の誇りでもある。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区田島3-5-34 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約23分JR 関西本線 東部市場前駅から徒歩約18分 https://tashimajinja.or.jp/
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あもや 南春日 生野本店
優しい味にほっこり。家族で食べたくなる餅・菓子店「あもや 南春日 生野本店」 「かりんとまんじゅう」(税込486円/5個)は、黒糖を使ったサクサクの生地の中に、優しい甘さのこし餡がたっぷり。 旬の果物を包んだ「フルーツ大福(税込270円~/個)」。薄い求肥と白餡が果物のおいしさを引き立てる。 「あんみつ」(税込378円)は夏場に人気の一品。丁寧に炊いた大納言小豆、自家製求肥と、ツルンとした寒天の相性がバツグン! 店舗の隣の工房はガラス張りで、和菓子づくりの様子が伺える。職人の姿と心のこもった手仕事に、菓子への安心感と親近感がわく。 並べられた菓子の種類やお品書きを眺めるだけで、季節が感じられる。店名になっている「あも」は関西弁で「餅」を意味する。 「何か甘いもん食べたいなぁ」「だったら、あもやさん行こか」。生野本通商店街のご近所では、そんな会話がお茶の間の日常や。創業は1951年。「あも(餅)や(屋)」だから、もち米には特にこだわっている。季節菓子から定番焼き菓子、贈答用まで店頭には数々の和菓子がならぶ中、通年で1番人気なのが「かりんとまんじゅう」。こめ油で揚げてあり、後味あっさりの一口サイズで、5個入りでもペロッと食べられる。季節のお楽しみ「フルーツ大福」の春商品、大粒の「いちご大福」は大阪場所中に力士たちが買い求めて訪れるそうや。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区生野東 4-1-43 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約15分 https://www.amoya.jp/
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力餅
2代目と3代目。生野を愛し、生野に愛される「力餅」の麺と餅 もち米を、ええ塩梅につぶしてたっぷりの粒餡を包んだ「おはぎ」(税込120円)。きな粉の方は、餅の中に粒餡。 市内の別店舗を任されていた当時。「右端でちょっとカッコつけてるのが親父や」と、2代目店主は懐かしむ。 持ち帰りのケースの前に自転車が止まると、サッと出て来る女将さん。常連さんとの会話が弾む。 「赤飯」(小は税込270円、大は390円)は、小豆の量がちょうど良い。もち米のふっくらモチモチ感も絶妙。 7種類の具が入ったオリジナルメニューの「名物七宝うどん」(税込814円)。別添えの生姜を加えると味変が楽しめる! 60年前に使っていたという、かき氷機。動かすコツをつかんだ3代目の店主が復活させた。 関西で「力餅食堂」の店名に耳なじみがある人は多いだろう。実はチェーン店ではなく、のれん分けで店名を受け継ぐ個人店で、店ごとにオリジナルメニューや各々の店構えを展開しているんや。その一つである生野銀座商店街の「力餅」は、現在2代目夫妻と3代目が店を切り盛り。店内でサッと食べられる麺類や丼ものといった定食メニューのほか、持ち帰りできる手作りの「おはぎ」に常連さんは目が無い。〝半ごろし〟にしたもち米は、食べやすく、贅沢に包んだ餡との相性が良い。3代目は先代からの味を大切に、「美味しくて、お腹も心もホッとするメニューを」と、今日も真摯に厨房に立つ。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区林寺3-4-4 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約14分
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旧パルナス・近藤商店
昭和の子どもの耳と目と心に残る、あの懐かしの店の外観が生野区に…「旧パルナス・近藤商店(廃業)」 昭和50~80年代、子どもたちが夢中になったテレビ番組「世界名作アニメ劇場」で、毎回流れたのが「パルナス製菓」のCMや。どこか物悲しい歌と独特の映像が、番組と同じくらい関西の子ども心に刻まれた。パルナス製菓は〝モスクワの味〟をキャッチコピーに、ロシア風ケーキや調理パンを製造販売。その直営店は関西各地で親しまれたが、2000年の事業停止とともに姿を消した。パルナス製菓は、昭和っ子の思い出にのみ残っていると思われたが、実は関西に唯一、生野区にその外観の面影を残すのが、直営店だった「旧パルナス・近藤商店(廃業)」や。廃業しているが、看板が現存するだけでも珍しい。パルナス製菓の創業者の出身地加西市には、廃業後にCMソングのレコードなどが寄贈されたという。懐かしの楽曲を聞けば、思い出の味も思い起こされるだろう。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区 ※廃業店で現民家のため詳細地は掲載していません。また、店内に入る等はできません。
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源ケ橋温泉
戦火を逃れて生野に現存。奇跡と遊び心が詰まった有形文化財「源ケ橋温泉」 白塗りの格子の天井から、レトロモダンなシャンデリア。ロッカーはザ・昭和。ここは本当に脱衣所!? 吹き抜けの個性的な天井に、床は大理石を敷き詰めた浴室。男性が何人も掛かって石板を運んだそう。 左は店主自ら石を運んで職人に造り方を教示したオパール原石風呂。電気風呂は、昭和の子どもにとって大人の世界だった名物湯…。 自由の女神像にしゃちほこ、橋の親柱!?見れば見るほど不思議なモノがそこかしこに。 自由の女神像は、銭湯とニューヨーク(入浴)を掛けたのか…定かではない。米国の象徴が戦火を逃れたのは奇跡! 銭湯として初めて国の登録有形文化財になった「源ケ橋温泉」。2020年に創業80年の銭湯の歴史に幕を下ろしたそうや。建物は1930年代に地主が建てたものだが、現所有者の中島さんの父が購入し、戦争で焼け落ちた木材で銭湯を経営した。戦後は行列ができるほど大繁盛。銭湯らしからぬ、不思議な外観と内装が話題になった。入口には、源ケ橋の親柱と同じ石碑が鎮座。屋根の上には自由の女神としゃちほこが対になってそびえる。なぜこのような建築になったのかは、中島さんも知らない。脱衣所や浴室は、外国の素材や建築装飾と昭和の銭湯用品が妙なるコラボレーション。現在は銭湯に入れないが、団体での見学やイベントでの会場使用は相談に応じてくれる。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区林寺1-5-33 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約8分 団体見学・イベント相談:06-6731-4843
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亀や
生野のお父ちゃんとお母ちゃんが60年、味を守り続ける「亀や」の団子 たっぷりのタレに浸かった出来立ての団子。毎日16時ごろには完売してしまう。 店の前に立って見渡せるほどの団子が並ぶだけ。ずっとこのまま、ここにあって欲しい、そんな店。 持ち帰り用に包まれた団子も、タレがたっぷり。こじんまりとしたサイズの串団子だ。 「揚まん」(税込100円)も昔から人気。粒餡とこし餡から選べる。 3粒で手のひらに収まるほどの団子を、ひと口ほお張る。トロンと溶けて、ふわっと広がる甘み。なんや、このとびっきり優しい味は。「亀や」のお父ちゃんは、店の味を守るために、決して量産はしない団子職人。約60年前に創業してから、この味はずっと変わらない。朝から仕込んで、1本1本、いつもの団子が店にならぶ。「みたらし」は税込50円。「あまじょっぱい黒の醤油ダレが定番やから、白い(出汁)のもあったらおもろいやろな」って、オリジナルの白みたらしが生まれた。青のりがなんとも言えないアクセント。店のお母ちゃんの笑顔が、団子をさらに美味しくしてくれる。「また来るで」って言いたくなる、それが「亀や」の魅力。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区林寺2-7-1 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約11分
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田島神社
眼鏡レンズ発祥の地、生野の偉大な歴史を残す「田島神社」 眼鏡レンズ発祥の記念碑。宮司のアイデアで、眼鏡の形をした巨大なしめ縄が飾られている。 記念碑の傍には、奉納された絵馬が。眼鏡や目にまつわる願い事や感謝の言葉があちこちに。 現存する石燈籠に「貞享元甲子歳(1648年)」と記されており、それ以前から神社を成していたと推測されている。 御祭神の一つ、菅原道真公にちなんだ牛の石像が鎮座。道真公の亡き後、牛のたどり着いた場所が太宰府天満宮なのだとか。 眼鏡発祥の地というと福井県が有名だが、そのルーツは実は生野区田島なんや。この地にレンズの研磨技術が伝わったのが安政4年(1858年)。その技術を応用して眼鏡レンズ作りが農家の副業になった。やがて農業の衰退とともにレンズ製造の方が盛んになり、日本一の眼鏡レンズ産地になったという。時とともに田島の眼鏡製造は縮小したが、一大産業として町を支えた眼鏡レンズの発祥の記念碑が、「田島神社」にある。毎年11月3日には「眼鏡祭」として祭壇が置かれ、眼鏡に感謝し、目の災いに平癒祈願する。他の神社では見られない行事や。眼鏡が生活の一部、目を大切にしたいという人は、ぜひ訪れて欲しい。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区田島3-5-34 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約23分JR 関西本線 東部市場前駅から徒歩約18分
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洋菓子のサフラン
懐かしくて甘い思い出の味。生野の笑顔を彩る「洋菓子のサフラン」 「サフラン」はゴロっと果物が入った生クリームをスポンジでサンド。デコレーションはバター100%のバタークリーム。 朝焼き上げた生地に、丹波産小豆を混ぜ込んだ北海道産生クリームがたっぷり。「生ドラ サンド物語」。 徳島の鳴門芋をふんだんに使ったスイートポテト「コリーヌ」。焼き芋のようで焼菓子のような唯一無二の美味しさ。 眺めるだけでワクワクが詰まったショーケース。懐かしい定番から令和の味まで、多彩! 昭和50年代の店の様子。ショーケースには今なお人気のショートケーキの姿が!昭和の寺田町界隈の街並みも…。 2階のカフェ(クローズ中)には、店の外からも見える大きなステンドグラスが。ケーキを囲む家族の幸せな様子が目に浮かぶよう。 誕生日やクリスマス、ハレの日など、家族でケーキを囲んだ思い出は色あせない。そんな幸せの時を彩る洋菓子店「サフラン」は、昭和42年から、生野の町で親子孫と愛されているんや。ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキは、どこか懐かしい風貌。昭和にブームになったバタークリームケーキは、今でもファンが多く、店名のついた「サフラン」もその一つ。生クリームでは出せない美味しさなんやで。社長の祖父が和菓子職人だったことから、「生ドラ サンド物語」はどら焼きの皮も自家製。お店もまた、親子孫と続く歴代店主の菓子愛で、食べる人に幸せを届け続ける。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区生野西2-1-32 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約1分 http://www.safran.co.jp/terashop.htm
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楠喜園
明治から令和へ。変わりゆく大阪で、変わらない茶の香りを届ける「楠喜園(くすきえん)」 京都・奈良・滋賀の茶葉を中心に取り扱う。鼻に抜ける香り、すっきりとした後味が関西の茶の特徴だそう。 店内中央には、大八車を使ってディスプレイ。創業者は当時、大八車に茶葉を積んで山を越えたというエピソードも。 茶道具や器なども販売。店内壁面にはアメリカンレトロなポスターが飾られ、和の世界とおしゃれに融合している。 歴史ある専門店ながら、一見さんでも入りやすい明るく広い入口。茶の香りに惹かれて入ってしまいそう。 出汁の味が関東と関西で違うように、お茶も東西で風味が異なることをご存じだろうか。関西のお茶は、出汁のように関東よりも薄い一方、味わい深い。明治期に創業し、昭和初期に生野に開場した公設市場に支店を構えた「楠喜園」。商店街として町が賑わう今日まで、関西の茶葉を中心に提供するお茶の専門店や。煎茶になる前の「荒茶(あらちゃ)」も多く扱っており、素朴で飽きのこない味が多くの人に愛されている。店先には焙煎したほうじ茶の香りが漂い、芳しさに思わず足が止まる。店主は日本茶インストラクターでもあるから、茶のあれこれを聞きながら、好みの一品を選ぶのもええなあ。 ※これは2022年8月現在の情報です。 住所:大阪市生野区生野西4-22-17 アクセス:JR大阪環状線 寺田町駅から徒歩約7分