萩まちじゅう博物館 鶴江・香川津・新川おたからマップ

山口県萩市の鶴江・香川津・新川エリアのおたからマップです。 令和4年3月時点での情報です。現在変更になっている場合もありますので、予め、ご了承ください。
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藩政時代、三角州内に入るための橋は松本橋か橋本橋の二本しかなかったので、交通手段として渡し船が活躍していました。今でも現役の手漕ぎの渡し船がゆっくりと川面を横切っていく様子はのどかで懐かしい風景です。

水量の多い阿武川は降水期によく氾濫し萩の町民を悩ましていました。そのため、支流である松本川の河口にある浜崎から小畑に抜ける水路(姥倉運河)を掘削するバイパス工事が、嘉永5年(1852)から安政2年(1855)にかけて行われました。

この辺りでは昔から春頃に「しろうお漁」が盛んに行われていて、新酒の出来上がる頃には漁も最盛期を迎えます。大漁のしろうおを載せて帰ってきた船を、人々が祝い喜ぶ情景に想いをはせ、幸せや繁栄を願う気持ちが「宝船」という商品名に込められています。

もともと新川から香川津への渡し船が出ていた場所に架けられた橋です。完成当時は船舶の運航時にボタン一つで90度に旋回する、中国地方で最大の水平旋回橋でしたが、現在は固定橋となっています。ナツミカンが花を咲かせる頃、風向きによってはこの辺りでも甘くさわやかな香りを楽しむことができます。

四ツ手網を使った伝統的な漁法で、2月下旬〜3月下旬にかけて行われます。十文字に組んだ竹に四隅をとめた六畳大ほどの網(四ツ手網)を川底近くに沈めて、しろうおの群れが網の上を通過する頃合いを見計らって、一気に網を引き上げます。そして、引き上げた網の上を柄の長いひしゃくでポンポンと叩いて、しろうおを集めてすくい取ります。