古地図で巡る駿州の旅【由比宿+薩埵峠編】

江戸時代に描かれた詳細な絵地図「東海道分間延絵図」を用いた、日本遺産「駿州の旅」(静岡市・藤枝市)を楽しむことができるマップです。古地図を見ながら歩くと、現代の景色の中にもたくさんの江戸時代の名残があることがわかります。古地図は全8エリアに分かれており、どの宿場町も見どころ満載です。江戸時代の宿場町を想像しながら、まちあるきにでかけてみませんか?
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史跡

江戸時代西国の大名紀州藩は江戸の屋敷と領国の居城との連絡に七里飛脚という直属の通信機関を持っていました。約7里毎に中継の役所を置き、由比宿にもこの中継の役所が置かれていました。飛脚には剣道、弁舌に優れたものが選ばれ七里飛脚の看板を掲げ腰に刀と十手を差し、威光を示しながら往来したといわれています。 史跡 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比258 URL-->

東海道の宿場の出入口などで、道が何度か直角に折れ曲がっているところがあり、これを「桝形」といいます。たやすく敵が侵入できないように城下町などにもよく設けられた構造です。由比宿にはその面影が現在も残っており、ここは東の入口とされていた場所です。 史跡 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比140-1 URL-->

軒先を長く出した屋根を支えるために平軒桁へ腕木を付け足して出桁とし棰を置いた「せがい造り」という日本建築が由比の町並みには多く見られます。 史跡 住所〒421-3104静岡県静岡市清水区由比北田65 URL-->

一里塚は、街道を行く旅人の目印として一里(約4km)ごとに置かれた塚(土盛り)です。江戸時代の旅人は1日に約8里~10里(32km~40km)ほど歩いたといわれています。由比の一里塚跡には現在、標石が立っています。 史跡 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比 URL-->

--> 江戸時代、幕府直轄地の幕僚であった東倉沢村ですが、もともとここの街道は浜辺を通っていました。高波が打ち上げて通るのが困難であったため、天和2年(1682年)に山寄の高台に新しい街道が作られました。現在はその街並みとともに東倉澤という地名が残っています。 史跡 住所〒421-3114静岡県静岡市清水区由比東倉澤付近 URL-->

--> 間の宿西倉沢の名主川島屋は、江戸時代慶長から天保年間の約230年間、代々川島勘兵衛を名乗り、運搬する荷物の料金を決める貫目改所をつとめていました。大名もここで休憩したので村では本陣と呼ばれていました。 史跡 住所〒421-3115静岡県静岡市清水区由比西倉澤96 URL-->
観光名所

由比宿は東海道16番目の宿場町として整備され、東西五町半(約600m)程の広さであったとされています。現在、その中央には本陣跡地として由比本陣公園が整備されており、表門、石垣、木塀、物見櫓、馬の水飲み場などが復元され江戸時代のたたずまいを彷彿とさせます。 本陣公園の敷地内には、観光情報発信施設の東海道由比宿交流館や憩いの場である芝生広場、本陣の離れ座敷を再現した御幸亭のほか、日本で初めて歌川広重の名を冠した静岡市東海道広重美術館があり、見どころが多くあります。 観光名所 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比297-1 URLhttp://yuihonjin.sakura.ne.jp/

御幸亭は、明治天皇が御小休された離れ座敷で現在は由比本陣公園内に復元されています。「結仁斎」と呼ばれる茶室があり、江戸時代の代表的な作庭家・小堀遠州作といわれる庭園が眺めることができる。 観光名所 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比297-1 URLhttp://yuihonjin.sakura.ne.jp/
正雪紺屋(伝正雪生家)
観光名所

江戸時代初期から約400年続く染物屋で、兵学者・由井小雪の生家と伝えられています。染料をためておく藍甕や神棚、染物道具や仕事場が当時のまま残さています。現在も昔ながらの技法による染物を続けており、てぬぐいやガーゼタオル等の小物も販売しています。 観光名所 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比68 URL-->
日本遺産構成文化財
静岡市東海道広重美術館
日本遺産構成文化財

日本で初めて浮世絵師・歌川広重の名前を冠した美術館です。広重の代表的な作品「東海道五拾三次之内」(宝永堂版東海道)、「東海道五十三次」(隷書東海道)、「東海道五十三次之内」(行書東海道)、晩年の傑作「名所江戸百景」などの揃物や、世界的にも数点しか確認されてない「木曽海道六拾九次之内 中津川」(雨の中津川)など、約1400点もの収蔵品を揃えます。江戸時代に摺られた実物は、印刷物にはない特別な印象を残します。 東海道中膝栗毛が起こした旅ブームを背景に広重の『東海道五拾三次之内』が刊行され、江戸時代の人々の旅のあこがれを掻き立てました。 日本遺産構成文化財 住所〒421-3103静岡県静岡市清水区由比297-1 URLhttps://tokaido-hiroshige.jp/

江戸時代から続く由比宿名物。東海道中膝栗毛では「名物さとう餅」という名前で登場します。弥次さん喜多さんは茶屋の女性から呼び込みを受けましたが、「呼たつる 女の声はかみそりや さてこそここは髪由井の宿」(かみそりのような甲高い声でやかましい)と言って通り過ぎました。江戸時代からの伝統を守りうるち米を使い、その姿からたまご餅と呼ばれるようになりました。現在は、1926年創業の春埜製菓で購入することができます。 日本遺産構成文化財 住所〒421-3104静岡県静岡市清水区由比北田92 URLhttp://www.haruno.com/

由比宿と興津宿の間にあり、薩埵峠の東側の登り口でです。富士山や駿河湾の眺めがよく、難所越えの前に旅人が一息入れる場所として、茶屋が繁盛しました。東海道中膝栗毛では、アワビやサザエが名物と紹介されており、弥次さん喜多さんが足を休め「ここもとに 売るはさざゑの壷焼や 見どころ多き倉沢の宿」と称した場所です。 日本遺産構成文化財 住所〒421-3115静岡県静岡市清水区由比西倉澤付近 URLhttps://shizuoka.tokaido-guide.jp/location/129

薩埵峠は東海道屈指の絶景スポットです。壮大な富士山と駿河湾の景色が眼前に広がり、歌川広重が「東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺」として描いた浮世絵と同様の景色をみることができます。東海道の三大難所の一つでした。 日本遺産構成文化財 観光名所 住所〒421-3115静岡県静岡市清水区西倉澤937-13 URLhttps://shizuoka.tokaido-guide.jp/location/17
東海道名主の館 小池邸
日本遺産構成文化財

江戸時代の村役人の筆頭のことを「名主」言い、小池家は由比宿の西、寺尾村で代々この名主の役割を担っていました。現在の建物は明治期に建てられたもので、格子やなまこ壁が昔ながらの風情を感じさせます。内部は土に石灰などを混ぜ合わせてたたいて固めた土間「たたき土間」と部屋が4室並ぶ「整形四間」という伝統的な日本家屋の特徴が見られます。休憩所からは小池家が名主であったことを表すかのような豪華で美しい庭園を眺めることができます。 日本遺産構成文化財 住所〒421-3112静岡県静岡市清水区由比寺尾464-9 URLhttps://www.city.shizuoka.lg.jp/000_002458.html





