エコ・ミュージアム涌谷~武家屋敷 旧佐々木家住宅
涌谷(宮城県遠田郡涌谷町)は江戸時代に仙台藩の要害が置かれ、武家屋敷や寺社などの歴史ある建物が多く残る歴史ある町です。涌谷町指定文化財「旧佐々木家住宅」は江戸時代のサムライの住まい。主屋と離れ座敷(広間)を中心に、棟門や板蔵、厩舎などの付属屋とともに、樹木や庭、馬場・的場跡といった武家住宅ゆかりの環境を総合的に鑑賞できる文化財です。
update date: 2024.03.24
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板蔵
厚い板を柱にはめ込む「板蔵」の建築形式は土蔵よりも当地方ではよくみられます。旧佐々木家住宅には家財蔵と米蔵の2棟の板蔵があり、この建物は家財蔵として使われていました。
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広間(離れ座敷)
広間と呼ばれる離れ座敷で、格式高い式台玄関を備えます。広間の前方には、この建物専用の門である「中門」が構えます。江戸時代は、とくに身分の高い来客の接客のために使われた特別な座敷と考えられます。
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庭園
離れ座敷の広間と主屋に囲まれるように鑑賞庭園が整備されています。
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厩舎
江戸時代に建てられた規模の大きな馬屋です。昔は茅葺き屋根で、東面する的場・馬場跡に面して建っていたものを、後世に方向を移したものです。
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板蔵
厚い板を柱にはめ込む「板蔵」の建築形式は土蔵よりも当地方ではよくみられます。旧佐々木家住宅には家財蔵と米蔵の2棟の板蔵があり、この建物は米蔵です。
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馬場・的場跡
厩舎の建物の東側にひろがる空地は、家伝ではサムライたちが武術の研さんを積んだ、的場・馬場だったといわれています。
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棟門
武家住宅の表門は、まさに家の顔です。家の格式にしたがって、冠木門、棟門、薬医門など建築形式を異にします。旧佐々木家住宅でみられる棟門は、武家住宅で最もよくみられる形式です。
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スギ林の屋敷神
北西側の鬱蒼とした杉林には鳥居と屋敷神が鎮座します。
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主屋
江戸時代後期に建てられた大きな茅葺屋根の主屋です。また格式高い式台玄関を設けた武家住宅の間取りを伝えます。