京都府立植物園 薬用植物

京都府立植物園 薬用植物 thumbnail

京都府立植物園 薬用植物

update date: 2019.03.23

このマップ(地図)を見る

Number of spots : 20spots

  • ゲッケイジュ

    show stroly map Show Stroly map

    Laurus nobilis クスノキ科 南ヨーロッパ原産の常緑樹<br>勝利の象徴を表す冠を作る(月桂冠)葉は堅く、独特のにおいがする 薬効:葉を神経痛、リウマチに用いる<br>葉をロリエと呼び、スパイスに用いる

  • シナマオウ

    show stroly map Show Stroly map

    Ephedra sinica マオウ科 中国山西省北部原産の裸子植物。葉は退化して鱗片状になっている。 薬効:茎を乾燥したものを生薬では麻黄(マオウ)と呼ぶ。エフェドリンを含み気管支喘息に効果がある。

  • ボタン

    show stroly map Show Stroly map

    Paeonia suffruticosa ボタン科 中国西北部原産の1.5mになる低木。盛唐期以降、花の豪華さから「花の王」と呼ばれるようになった。平安時代のころ日本に伝わり、独自の園芸品種が多く作られた。 薬効:根の樹皮を牡丹皮(ぼたんぴ)と呼び、消炎・止血・鎮痛効果がある。大黄牡丹皮湯、六味地黄丸、八味丸など漢方薬の原料にする。

  • カカオ

    show stroly map Show Stroly map

    Theobroma cacao アオイ科 熱帯アメリカ原産の小高木。小さな白い花が幹から直接出て房状に咲き、短い果柄を持つ果実がぶら下がる。高温多雨を好み、赤道付近の熱帯地域で広く栽培されている。種子はカカオ豆と呼ばれ、チョコレートやココアの原料となる。 薬効:カカオ豆は脂肪分(カカオバター)などたくさんの栄養素を豊富に含む。抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含み健康食品としても注目される。

  • マンゴ

    show stroly map Show Stroly map

    Mangifera indica ウルシ科 原産地はインドからインドシナ半島周辺と推定される。 常緑高木で、枝先に小さな花を房状につけ、花は強烈な腐敗臭を放つ。宮崎や沖縄で栽培され高級果物として取引される。完熟果は濃厚な甘みがある。 薬効:果実を檬果(もうか)と称し、鎮咳、健胃、利尿作用がある。ウルシ科に属するのでかぶれに注意が必要。

  • ジャボチカバ

    show stroly map Show Stroly map

    Plinia cauliflora フトモモ科 ブラジル南部原産の高さ10mになる常緑高木。白色の花が幹から直接開花し直径3㎝、暗紫色のブドウに似た果実をつける。果実は日持ちが悪く、生食以外にゼリー、ジャム、等に利用される。薬効:乾燥した果皮を煎じて喀血、喘息、下痢、扁桃腺肥大の治療薬として用いる。近年、抗酸化成分、抗炎症成分、抗癌性成分が果実から分離された。

  • アンズ

    show stroly map Show Stroly map

    Armeniaca vulgaris バラ科 中国北部原産の落葉小高木で、相当古い時代に薬として中国より導入された。早春に淡紅の花をつけ、初夏にウメに似て橙黄色で甘味のある果実を付ける。果実はビタミンA、Eを多く含み、生食のほかジャムや乾果物として利用される。 薬効:種子は杏仁(きょうにん)と呼び、青酸配糖体や脂肪油、ステロイドなどを含む。咳止めや風邪の予防の生薬として用いられるほか、杏仁豆腐にも使われる。

  • ツワブキ

    show stroly map Show Stroly map

    Farfugium japonicum キク科 関東以南に生える常緑多年草。葉は厚くつやのある濃緑色をして、秋に長い花茎の先に黄色い花をつける。葉につやがありフキに似ているところからこの名で呼ばれている。 薬効:根茎を槖吾(タクゴ)といい、葉とともに健胃、食あたり、下痢に用いる。茎はフキと同様に食用にする。

  • イチョウ

    show stroly map Show Stroly map

    Ginkgo biloba イチョウ科 中国原産の裸子植物で、雌雄異株。種子植物には珍しく精子によって繁殖する。 薬効:果実(ギンナン)は栄養価が高く、咳、タン、頻尿、夜尿症に効果が期待できる。葉には血圧降下などの薬効が認められ、健康食品として市販されている。

  • クコ

    show stroly map Show Stroly map

    Lycium chinense ナス科 土手などの荒れ地に生える落葉低木。日本、中国、ネパールなどに分布。秋に赤い果実がなり、枝にはしばしばトゲが出る。中国の古書に、「久しく服すれば年を取らない」と書かれている 薬効:果実は枸杞子(クコシ)と呼び、不眠症、疲労回復に、葉は高血圧予防、根は解熱、咳止めに用いる。

  • イブキジャコウソウ

    show stroly map Show Stroly map

    Thymus quinquecostatus シソ科 全国の山地から海岸のいたるところに生える小さな木本植物。 初夏に紅紫色の小さな花を枝先にたくさんつける。滋賀県の伊吹山に自生し、いい香りがするところからこの名がある。 薬効:地上部を薬用とし、鎮咳、頭痛、風邪に用いる。外用では局所血行促進。

  • クチナシ

    show stroly map Show Stroly map

    Gardenia jasminoides アカネ科 本州以西、中国、インドシナに分布する常緑低木。6月ごろに白い花を開き、甘い香りが一面に漂う。果実は秋に黄赤色に熟すが割れないところから「口無し」の名がついた。 薬効:果実を山梔子(サンシシ)と呼び、消炎、鎮痛、利尿に用いる。化粧品や食品の染料にも用いる。

  • サンシュユ

    show stroly map Show Stroly map

    Cornus officinalis ミズキ科 朝鮮半島原産の落葉小高木で、江戸中期に薬用として渡来した。 春先、鮮黄色の小花を散形状につけ、樹全体が黄色く染まる。 大きな種子が一個入った紅色楕円形の液果を晩秋につける。 薬効:乾燥させた果肉には苦味配糖体、有機酸、タンニンなどを含み生薬として利用。強精薬、止血、解熱作用があり、八味地黄丸等の漢方処方にも使われる。

  • センダン

    show stroly map Show Stroly map

    Melia azedarach センダン科 世界の熱帯から暖帯にかけて広く生育している落葉樹。葉は2回羽状複葉で、初夏に淡紫色の花を多数つける。 薬効:樹皮を苦楝皮(クレンピ)といい、駆虫薬とする。葉は強い除虫効果をもち、果実はひび、あかぎれ、しもやけに外用。

  • エンジュ

    show stroly map Show Stroly map

    Styphonolobium japonicum マメ科 中国原産の落葉高木。夏~秋に淡黄白色の蝶形花をつける。枝垂れ性のシダレエンジュは1934年中国から当園に初導入され、国内に広まる。 薬効:つぼみを槐花(かいか)と呼び、歯茎の出血、口内の出血などに用いる。つぼみに含まれるルチンという成分は血圧を下げる効果がある。

  • テンダイウヤク

    show stroly map Show Stroly map

    Lindera aggregata クスノキ科 江戸時代に中国から渡来したとされる常緑低木で、日本の暖地で野生化している。雌雄異株で、3~4月に淡黄色の小さい花を咲かせる 薬効:根の一部が長い塊状を示し、これを乾燥したものが生薬の「烏薬(ウヤク)」。ボルネオールなどの成分を含み整腸作用がある。

  • ボケ

    show stroly map Show Stroly map

    Chaenomeles speciosa バラ科 中国原産の落葉小低木で、小枝がとげになる。中国名の「木瓜(ぼっくわ)」から名がついた。春に白~紅の花びらを丸く重ねた独特の花を咲かせ、人気がある。 薬効:果実を輪切りにしたものを木瓜と呼び、強壮、鎮咳、利尿薬とする。果実を薬用酒とし、滋養強壮、疲労回復に利用する。

  • カリン

    show stroly map Show Stroly map

    Chaenomeles sinensis バラ科 中国原産の落葉樹。春に淡紅紫色のきれいな花をつける。果実は晩秋に熟し、良い香りがする。 薬効:果実を木瓜(モッカ)と呼び整腸、利尿に効果がある。果実酒は咳止め、疲労回復に用いる。

  • ビワ

    show stroly map Show Stroly map

    Eriobotorya japonica  バラ科 中国原産の常緑樹。秋から冬にかけて枝先にたくさんの白い花をつける。果実は翌年の初夏に熟す。 薬効:葉を枇杷葉(ビワヨウ)と呼んで用いる。あせも、打ち身、捻挫、咳止め、胃腸炎、疲労回復、食欲増進など。

  • オウレン

    show stroly map Show Stroly map

    Coptis japonica キンポウゲ科 日本特産の常緑多年草。春先に白い花をつけ、5月ごろには果実となる。 薬効:根茎を黄連(オウレン)と呼び、苦味健胃整腸薬。漢方では消炎、解毒、止血にも用いる。