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ハリギリ ウコギ科 Kalopanax septemlobus 日本全土、中国などに分布する落葉高木。 若木は枝や樹幹にとげがあるが、老木になると鋭さを失いコブ状になる。 若芽はタラノキなどと同様に山菜として食用とされる。 ハリギリ 2014年10月3日撮影

ヒマラヤヤマボウシ ミズキ科 Cornus capitata 中国南部からネパールに分布。 日本のヤマボウシの仲間だが本種は常緑。 花はヤマボウシより少し遅れて5月下旬頃見頃となる。 ヒマラヤヤマボウシ 2016年5月27日 撮影

ボダイジュ アオイ科 Tilia miqueliana 中国原産の落葉高木。 6月頃、苞葉からぶら下がるように薄黄色の小さな花をつける。 寺院などによく植栽されているが、 釈迦が悟りを開いたとされる仏教三大聖樹はクワ科のインドボダイジュで観覧温室に植栽している。 ボダイジュ 2015年6月8日 撮影

ユリノキ モクレン科 Liriodendron tulipifera 北米中部原産で明治初期に渡来。 5~6月頃枝先にチューリップのような花をつけるが高所のためなかなか観察できない。 葉の形からハンテンボク(半纏木)の別名がある。

モミ マツ科 Abies firma 日本固有種。 日本に自生するモミ属で最も温暖地に自生し、北は秋田県から南は屋久島まで分布。 球果は10~15cmと大型で成熟すると鱗片が外れ落ちそのままの姿では落果しない。

ノニレ ニレ科 Ulmus pumila シベリア東部から中国北部、韓国に分布する落葉高木。 植栽事例は少なく、近畿地方では当園と比叡山の麓にのみあるとされる。 dwarf elm Siberian elm

ハクショウ マツ科 Pinus bungeana 中国原産。中国では孔子廟に植えられ、聖木。白松。 葉は3葉松。 樹皮に特徴があり、不規則に大きく剥がれ、 緑褐色や白色のまだらになり、光沢がある。 プラタナスの樹皮に似ている。 若齢級では樹皮は緑色だが、高齢級になるにつれ、白っぽくなる。 lace-bark pine 白皮松 蛇皮松 虎皮松
アカバナアメリカトチノキ
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アカバナアメリカトチノキ ムクロジ科 Aesculus pavia 米国南部原産の落葉小高木。5月頃、枝先に円錐花序の深紅の花をつけ美しい。 2015年4月28日撮影

アベマキ ブナ科 Quercus variabilis 西日本の雑木林によく分布する。 クヌギとよく似ているが、樹皮は黒っぽく、コルク質が発達。 葉の裏の色は灰白色で、黄褐色の軟毛のある緑っぽいクヌギと区別できる。 果実は受粉の翌年の秋に成熟する。 栓皮櫟

バクチノキ バラ科 Laurocerasus zippeliana 関東南部以西の太平洋側沿岸地域の樹林内に多く見られる。 花は9月頃新枝の葉腋から小さな白い花を多数つける。 和名は樹皮が剥がれ落ちる様子を博打に負けて身ぐるみ剥がされるのに例えられたとされる。 2017年10月3日 撮影

ハンカチノキ ダヴィディア科 Davidia involucrata 中国原産。植物界のパンダと言われるほど珍しい。1科1属1種。 ゴールデンウィーク直前に咲きはじめる。 正にハンカチが風になびいているよう。 白くハンカチに見えるのは、大小二枚の苞(ホウ)。 近年、毎年二株とも開花。 林齢約20年。2008年春、両個体に開花が見られた。 フランス人ダヴィッド神父は布教の傍ら中国奥地を訪れ、 四川省宝興(標高2,000m)で1869年7月に発見、 同年・同地でジャイアントパンダも発見。 dove tree handkerchief tree 珙王偏に同じ

ハリモミ マツ科 Picea torano 日本固有種。日本のトウヒ属の中では最も南(九州)まで分布する。 戦後、再開園にあわせ武田薬品京都薬用植物園から導入。 林齢約70年で地面まで下垂した下枝を保った樹形は美しい。 富士山山麓の純林は天然記念物。 tiger-tail spruce ハリモミ 2014年6月30日撮影

ハナノキ ムクロジ科 (旧カエデ科) Acer pycnanthum 水琴窟の南の個体は1929年(昭和4年)、三井同族会によって寄進、植栽された。が、平成16年頃枯死した。 この個体はそれと同時期のものと推定。 春の花、秋の紅葉が美しい。 愛知、岐阜に分布する日本固有種。 ハナノキ 2015年3月28日撮影

ハナキササゲ マメ科 Catalpa speciosa 北米原産の落葉樹。葉は広卵形で3裂しない。 基部は心臓形。裏面に軟毛。 白い花は大きく長さ5cm前後。花数は少ない。 果実は太く、長い。 catawba cigar tree Indian bean western catalpa 黄金樹

イチゴノキ ツツジ科 Arbutus unedo 果実がイチゴのようであることからこの名がついた。 花は秋、白くスズラン様。 花と果実が同時に見られる。 花は白タイプと赤タイプがある。 果実は、ジャムなどに。 味は外側シャバシャバ、中味はネバネバ。 イチゴノキ イチゴノキ赤花 イチゴノキ白花

オオカナメモチ バラ科 Photinia serrulata 1937年(昭和12年6月18日)、貞明皇太后行啓記念樹(直接お手植えされたかどうかは不明。 そのときの樹高は50~80cm)。 1935年、中国の南京総陵理植物園から種子交換事業で導入。 Chinese hawthorn 石楠 オオカナメモチ

オオシダレザクラ Cerasus spachiana 'itosakura' この個体は、円山公園の枝垂れ桜の姪にあたる。 昭和39年植栽(第15佐野藤衛門氏)。 林齢約70年。 当園symbol treeの一本。 オオシダレザクラ

アメリカハリグワ クワ科 Maclura pomifera 北米南部原産の落葉樹。 枝には鋭いトゲがあり、黄緑色の球形の集合果が実る。 材はオレンジ色で、弓材として珍重。 武田薬品工業京都薬用植物園から導入。 アメリカハリグワ 2017年8月21日撮影

アメリカヤマボウシ ミズキ科 Cornus florida 東京市の尾崎行雄市長が1912(大正元年)ワシントン・ポトマック河畔に桜を寄進。 返礼にアメリカヤマボウシ(=ハナミズキ=ドッグウッド)が日本の日比谷公園ほかへ100本。 この個体は、明確にはなっていないが二回目に送られてきたものではないかと言われている。 flowering dogwood

アメリカキササゲ ノウゼンカズラ科 Catalpa bignoides 大正5~6年(1916~17)年に植栽と推定。 植物園正門の並木は、初代、このアメリカキササゲ。 並木としては樹形が悪いので、 その後、シリブカガシを経て、現在のケヤキとなった。 common catalpa Indian bean 美国木豆樹 アメリカキササゲ 2016年5月26日撮影

カンレンボク ヌマミズキ科 Camptoteca acuminata 中国雲南省などに分布する落葉高木。 夏に5cm程度の白い球形の集合花を咲かす。 昭和12年に中国の総理陵植物園から種子導入した国内初と思われる個体は、来園者駐車場内に現存。

カゴノキ クスノキ科 Litsea coreana 山城平野の原植生。 7本とも天然木といわれる。 神社前北の最大木は、昭和9年の台風により倒伏したが、 当時の菊池園長はこの木を最初に復旧するように命じた。 当園の最重要木の一つ。 樹皮に特徴があり見分け方のポイント。 漢字では、「鹿子の木」と書く。

カジノキ クワ科 Broussonetia papyrifera 正確な原産地は不明。 紙の原料として広く栽培され、中国中南部や東南アジア、日本などで広く野生化している。 和紙の原料として利用されるコウゾは、このカジノキとヒメコウゾの雑種とされる。 2017年9月18日撮影

イジュ ツバキ科 Schima wallichii ssp. noronhae 沖縄や東南アジアなどに分布するヒメツバキ属の常緑高木。 6~7月に枝先の葉腋に5cm程の白い花をつける。 2014年7月5日撮影

イヌザクラ バラ科 Padus buergeriana 本州から九州、朝鮮半島に分布する落葉高木。 4月中下旬頃ブラシ状に白い花をつける。 よく似るウワミズザクラは新枝の先に花をつけ花序の下部に葉をつける。 イヌザクラ 2016年4月23日撮影

ウワミズザクラ バラ科 Padus grayana 日本固有種。北海道から九州まで分布する落葉高木。 4月中下旬頃ブラシ状に白い花をつける。 よく似るイヌズザクラは前年枝から花序を出し花序の下部に葉はつかない。 ウワミズザクラ 2016年4月13日撮影

ヌマスギ ヒノキ科 Taxodium distichum 北米東南部~メキシコ原産。 昭和10年(1935)9月頃、京都大学高槻農場に植栽されていたものを導入し、昭和17年(1942)2月21日、植栽。 湿地、沼地に生育し、気根が出る。 葉は互生(メタセコイヤは対生) 秋の紅葉は褐色がかるが、なかなか乙なもの。別名、落葉松(ラクウショウ)。 目線の高さで、果実を観察することができる。⇒こんなことはなかなかできないので、ぜひ観察を! 20年ほど前から、「ハナショウブ園」の湿地に呼吸根が出現。 毎年成長。湿地以外には、出現していない。 大阪市立大学植物園のものは大きい。 common bald cypress deciduous cypress swamp cypress 落羽杉

ニワウルシ ニガキ科 Ailanthus altissima 中国原産で日本へは明治初期に渡来。 昭和13年にドイツのドレスデン植物園から種子導入。 雌雄別株。 奇数羽状複葉の葉と樹形がウルシに似ていることが和名の由来。 果実は翼果でクルクルと回りながら飛ぶ。 copal tree tree of heaven varnish tree 臭椿 樗

ナナミノキ モチノキ科 Ilex chinensis 雌雄異株。ここの2本の個体は、雌雄が対になっている。 秋の赤色果実は特に夕日に映えて美しい。 隔年結実の傾向。 熟した果実は、アッという間に無くなることがある。 山城原野遺存の天然木。 ナナミノキ 雄花序 2013年6月4日撮影

トネリコバノカエデ ムクロジ科 (旧カエデ科) Acer negundo 別名ネグンドカエデ。 葉がトネリコに似ていることからこの名が付いた。 北米原産の落葉樹。雌雄別株。当園には両株がある。 Ash-leaved maple box elder 梣葉槭

トキワマンサク マンサク科 Loropetalum chinensis 中国南部と本州の伊勢神宮原生林などに、隔離分布。 1属1種。常緑樹。 京都大学理学部植物園から導入。 林齢100年以上と推定(人工林では当園での最高樹齢)。 花は4~5月、枝先に白い花が集まる。 繼木 トキワマンサク 2017年4月22日撮影

トウサイカチ マメ科 Gleditsia sinensis 1937~38年(昭和12~13年)頃、種子交換。原産地 中国西部。 幹から強烈な刺が出る。 果実(莢果実)にはサポニンが含まれるので昔、石鹸かわりに。

トウオガタマ モクレン科 Michelia figo 中国原産で江戸時代に渡来した常緑小高木。 カラタネオガタマとも呼ばれる。 花は黄白色で5月頃開花しバナナに似た甘い香りが漂う。 banana shrub 含笑 トウオガタマ 2016年5月15日撮影

ドイツトウヒ マツ科 Picea abies ヨーロッパを代表するトウヒでクリスマスツリーといえばこのドイツトウヒ。 建築材や楽器材などに使われヨーロッパでは最も価値のある木とされる。 下垂した枝振りの自然樹形が美しい。 Norway spruce

ツガ マツ科 Tsuga sieboldii ブナ帯のやせ尾根に分布。 稚樹は耐陰性が強い。 葉は扁平な線形で長さ1~2cmだが、不揃い。 先端は凹む。裏面に気孔線がある。 球果は長さ2~3cmの楕円形。 熟すと果柄は曲がり、曲がらないコメツガと区別できる。 京都府立大学の森林科学科の研究に利用。卒論研究に「リタートラップ」設置。 Japanese hemlock Siebold hemlock ツガ 球果 2014年6月30日撮影

チシャノキ ムラサキ科 Ehretia acuminata var. obovata 中国地方以西の低地に生育する落葉高木。 葉がカキノキに似ることからカキノキダマシの別名がある。 花は6~7月頃、白色の円錐花序。 果実は球形、直径4~5mmと小さく黄色、目立たない。 チシャノキ 2014年6月7日撮影

ダルベルギア マメ科 Dalbergia hupensis 1935年(昭和10年)、中国南京植物園からの種子交換。 昭和13年3月植栽の記録。 葉の展開は当園の樹木の中で最も遅い6月中下旬。 2004年は、数年振りで非常に多数の花が開花した。 2017年も大開花、しかも、目線の高さで観察することができた

タイワンスギ ヒノキ科 Taiwania cryptomerioides 台湾や中国雲南省などに分布。現地では樹高50mにもなる。 枝葉はスギに似るが剛直で、大形針状にとがり握ると非常に痛い。 台湾杉 2018年3月3日撮影

テーダマツ マツ科 Pinus taeda 原産地はアメリカ東南部の温暖な湿性地。 葉は3葉松。 球果(マツボックリ)は大きく、下向きの刺があり、触ると痛い。 球果は最近、クリスマスリースによく使われる。 frankincense pine lobolly pine oldfield

レバノンスギ マツ科 Cedrus libani 原産国レバノンでも絶滅の危機に瀕している。 ノアの箱船に使ったと言われている。 平成2年の台風で倒れ、当時の茶室の屋根を壊したが、その後の復旧作業により復活した。 平成29年10月24日の台風21号で再び倒伏。再度の復旧を熱望。 パリ植物園には一回りも二回りも大きな個体がある。 cedar of Lebanon

ユズリハ ユズリハ科 Daphniphyllum macropodum 常緑樹。春、古い葉が落葉し、取って代わる新しい葉が美しく「ユズリハ=譲葉」の名がある。雌雄別株。 これほど大きな個体は見かけない。近年、太い枝が枯れてきた。 この株は、雄株と思われていたが最近種子をつけるようになった。性転換か? 交譲木 ユズリハ 雄花序

モリンダトウヒ マツ科 Picea smithiana ヒマラヤやチベットに分布。 京都大学上賀茂演習林から種子導入。 枝は水平に広がり、弓なりに枝垂れる。 別名ヒマラヤハリモミ。 Himalayan spruce

メタセコイア ヒノキ科(旧スギ科) Metasequoia glyptostroboides 生きた化石として有名。ヒノキ(旧スギ)科落葉針葉樹。1属1種。 1945年、中国四川省揚子江支流の磨刀渓の奥地(1,259m)で現生種を発見。 日本には1949年10月8日、昭和天皇の元へ苗木が到着。 別名の「アケボノスギ」は昭和天皇が命名。 1950年(昭和25年)、アメリカから100本の苗木が送られ全国に配布。 当園には、1953年(昭和28年)頃、京大演習林から導入。 園内に37本。円錐形の樹形、秋の紅葉もすばらしい。 メタセコイア

ホルトノキ ホルトノキ科 Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus 千葉県以西の暖地。 「ポルトガルノキ」の転訛。 平賀源内が紀州でこの木の果実を見て、ポルトガルの貿易により持ち込まれたオリーブの果実とそっくりだったことに見間違い、 「オリーブ」はポルトガルから来た木、それがポルトガルノキ、ポルトノキとなった。 花は7~8月、白色、花弁の先は糸状に細かく裂け、珍しい形なので必見の価値あり。 果実はまさにオリーブだ。 常緑だが、いつも紅葉した葉がついている。 落葉直前の葉は紅葉し、その葉が付いている位置は、葉の付いている最下。 ホルトノキ

ブラジルマツ ナンヨウスギ科 Araucaria angustifolia 原産地はブラジル、アルゼンチン。 枝は一年ごとに車軸状に輪生する。 葉の先は鋭く尖り触れると痛い。 雌雄異株。 球果はソフトボール状で緑色、ソフトボールより一回り大きい。 Brazilian pine candelabra tree Parana pine

フジキ マメ科 Cladrastis platycarpa 福島以南、四国、中国中部にまれに分布する落葉高木。 花は6月、枝先に長さ15~20cmの円錐状の花序。 白い蝶形花を多数つける。 葉は奇数羽状複葉で互生しユクノキに似る。 群生することがなく、府内では個体数は非常に少なく準絶滅危惧種。 フジキ 2017年6月12日撮影

ヒマラヤスギ マツ科 Cedrus deodara 1917年(大正6年)頃に入る(2mほどの苗木を植栽)。林齢100年超。 花は秋(11月頃)。 自然樹形の雄大さ、地上部を支えるとてつも大きな地下部の根系を想像。 球果は上向きにつく。 バラ園の東にある4個体のうち、南西の個体が、雌雄同株の根拠となった。 スギと付くがスギの仲間ではなく、マツの仲間。なぜなら、松ぼっくりができるから。 熟した球果は枝上で鱗片が離れ、その時、種子が風により飛散するので、球果ごと地上に落ちず、果軸がローソクのように残る(ローソクノキといわれることもある)。 日本のアカマツ、クロマツは、球果ごと地上に落ちる。 deodar Indian ceder 雪松 香柏 ヒマラヤスギ 雄花 2013年10月12日撮影

ヒトツバタゴ モクセイ科 Chionanthus retusus 本州中部、対馬、中国などに分布。 ナンジャモンジャの木としてよく知られるが、自生地は限られており絶滅危惧種に指定されている。 2016年5月3日撮影 俗名 雪の花
オキナワウラジロガシ
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オキナワウラジロガシ ブナ科 Quercus miyagii 日本固有種。奄美大島や沖縄に分布する常緑高木で日本で一番大きなドングリが実る。 生長するにつれて板根を形成する。

ウバメガシ ブナ科 Quercus phillyreoides 神奈川県以西の太平洋側から沖縄、中国など暖地の海岸近くの山地に分布する常緑低木。 材は硬く、備長炭の原料となる。 2015年9月23日撮影

カギカズラ アカネ科 Uncaria rhynchophylla つる性樹木。隣の樹高20m以上のスギの上部にカギカズラの葉が見える。 アサガオのように巻き付いているわけでもなく、 吸盤で這い上がっているのでもなく、 なぜそんな高いところに葉があるのか、 その謎を解く鍵はカギカズラの対生葉の下に付く、側枝が変形したカギにある。 カギは1:2で規則的に並ぶ。 花はとても美しい。

アカギ ミカンソウ科 Bischofia javanica 沖縄や台湾などに分布。 半常緑性だが植物園では地域的に落葉する。 材が赤みを帯びていることが和名の由来。 Java bishopwood toog 重陽木

タイサンボク モクレン科 Magnolia grandiflora 北米原産の常緑樹。 五月中ごろから梅雨にかけて咲く花は、枝先に上を向いて付く。 この仲間には、コブシ、モクレンなどがあるが、花の大きさは最大級。 種名のgrandifloraは「大きな花」の意。 この個体は、自然樹形を見せるよう管理しているので、目線の下で花を観察することが出来る。 「花」は「葉」が変化したものである、の意味が実感できる。 落葉期は初夏。葉の裏の色は茶色。花の香り抜群。 bull bay southern magnolia 洋玉蘭

ソテツ ソテツ科 Cycas revoluta 亜熱帯性。12月のはじめ、師走の風物詩「ソテツのコモ巻き」。 雌雄別株。2~3年に一度、特に雄花が開花する。 Japanese fern palm Japanese sago tree sago palm 蘇鉄

センペルセコイア ヒノキ科 Sequoia sempervirens 再開園後、京大演習林本部から導入し昭和37年植栽。 当個体が樹高約40mで当園で最も高い。 S37に導入した内の1本は、2017年10月23日未明 台風21号により主幹が折損。 coast redwood redwood 北美紅杉

センダン センダン科 Melia azedarach 落葉高木。伊豆半島以西の暖地の海岸近くや河川敷に分布。 万葉の頃から「あふち」、「おうち」で知られる。 花は5~6月。本年枝の基部の葉腋から集散花序。淡紫色。 「栴檀は双葉より芳ばし」の栴檀(=センダン)は、ビャクダン科のビャクダンのことであり、本種ではなく、当園観覧温室にある。 この果実を数珠玉に使うことがある。 bead tree China-berry China tree Indian lilac Japanese bead tree paradise tree Persian lilac pride-of-china pride-of-India Syrian bead tree 楝樹 苦楝

シリブカガシ ブナ科 Pasania glabra カシの仲間では珍しく秋に花が咲く。 殻斗(かくと=どんぐり)の底が凹んでいることからこの名がついた。 暖温帯林に分布、当園では生育良好。 秋に開花し、受粉するが、翌年の秋に熟すので、花と果実が同時に見ることが出来る。 落果の果皮は白く粉を吹いているが、服などでこすると、ピカピカのダイヤモンドに変身! 1枚目の写真は、シリブカガシの花と果実 2枚目の写真は、左がシリブカガシ、右がマテバシイ

ショウナンボク ヒノキ科 Calocedrus formosana 台湾の固有種で北部から中部の標高500~1900メートルの地域に分布。 堅さや緻密さそれにシロアリへの耐性に優れ材として重用される。 当個体は昭和34,35年頃に植栽したもの。

シマモミ 別名:ユサン、タイワンアブラスギ マツ科 Keteleeria davidiana 銘木。台湾、中国西部に自生。 昭和10年(1935)、12月、台北林業試験場から小苗が10本送付された。 全部活着し、その後昭和17年(1942)2月20日に移植して、3本枯死、次に4本枯死、3本が残った。 現在(2004.8)、2本残存。この個体は、当時この場所に植栽されたままである。この種子を各所に配布。 他の一本は、北山ワイルドガーデンにある。 枝が水平方向に張りだし、日本のアカマツ、クロマツにはない傘状の樹姿になる。 シマモミ

サイカチ マメ科 Gleditsia japonica 銘木。山城原野の遺物。 幹から鋭い刺が出る。 春の開花時にはミツバチが多く飛来する。 が、2005(平成17)年7月13日、梅雨の後半、主幹が折損。 が、しかし、そう簡単には枯死しない。 株元から新幹が発生し、DNAは守られた。 折れた状態の根株を残しているので、いろいろなことを考える場としてほしい。『命の継承』 毎年開花するが、結実した果実(豆果)を見たことがない。 2014年6月2日撮影

ゴヨウマツ マツ科 Pinus parviflora 北海道南部から九州の山地に分布し尾根や岩上に多い。 当個体は、開園当時に植栽されたものと推定される園の銘木のひとつ。 Japanese white pine 日本五針松

クロバナロウバイ ロウバイ科 Calycanthus floridus 北米東部原産。花は5~6月。短枝の先に上向きに咲く。花色は暗紫色。 香りが良く、黄色で、冬に下向きに咲くロウバイは中国原産。 Carolina allspice

ロウヤガキ カキノキ科 Diospyros rhombifolia 中国原産。別名のツクバネガキは果実の付け根についているガク片の形から。盆栽の世界で人気。 果実の形とオレンジ色が人気。この個体は国内初導入の株、といわれている。 老鴉柿 ロウヤガキ

シナマンサク マンサク科 Hamamelis mollis 1936年(昭和11年)、中国盧山植物園からの種子交換。 昭和16年2月8日植栽の記録。 その個体かどうかははっきりしないが、株元が太いことから、その個体であると推定。 花は早春に咲く。底紅の黄色花。⇒大阪市立大学私市植物園には、紅花の個体がある。 日本のマンサクが十数年前、原因不明の枯死現象が進む中にあっても、中国原産のこの個体は健全だった。当園に一株。 葉を付けたまま花が咲く。3~4年に一度、大開花。数年前、直近のクスノキ1本の伐採により、光条件が良くなったため、最近開花の状況は良くなった。 Chinese witch 金縷梅 シナマンサクの花(2018年2月4日撮影) シナマンサクの花(2018年2月4日撮影)

シダレエンジュ マメ科 Sophora japonica var. pendula 日本初導入。1934年(昭和4年)、菊池園長(第二代)が中国から持ち帰られ、エンジュの苗に高接ぎして増殖。 二条城のシダレエンジュはここから。 原木は1本残存(中央売店の裏)。 中国では、樹形が竜が天に昇る姿に似ていることから好運隆運の木として、 祝事や記念の木として昔から多く用いられる。 外芽を残す剪定作業により、この樹形が保たれる。特に欧米からの来園者に人気。 花は夏、白色。 weeping pagoda tree 竜爪樹 シダレエンジュ 2014年7月19日撮影

フウ フウ(旧マンサク)科 Liquidambar formosana 銘木。西日本最大級(有数)。樹齢100年以上。樹冠を広げ見事。 戦前・開園時にあったとの言い伝え。 秋の紅葉はすばらしく、全国版にも登場(2008.11.21「週刊朝日」、ほか)。 一見、カエデの仲間に見えるが、互生の葉と、果実から全く別であることがわかる。 Formosan gum 楓香樹 撮影:河内静子氏
