お散歩気分で学ぶ町-不折を知って高遠を歩こう-[平成24年(2012)]

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高遠出身の洋画家・書家、中村不折(慶応2年(1866)-昭和18年(1943))の書跡が残る高遠内の書、碑文などのロケーションマップ。
2011年、サロン不折の企画により、長野県立高遠高校芸術専攻書道コース生徒が取材し、制作しました。
不折の作品としては、夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」挿絵や新宿中村屋、清酒日本盛、真澄の商標などが目を惹きます。
このマップは「地域発 元気づくり支援金事業」を利用し制作しました。

update date: 2023.07.11

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Number of spots : 21spots

  • 高遠町歴史博物館

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    ■不折の手紙 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 伊澤) 昭和11(1936)年、東京都台東区にある書道博物館の開館時に、不折から当時高遠町長であった廣瀬常雄氏へ書かれた手紙。不折は、貴重な碑法帖など書の文化財を多数所蔵しており、邸宅を書道博物館として開館した際、生涯にわたり収集した膨大な書道史料を公開した。初代館長は不折自身が務めた。 ■時雍表昌運 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 久保村) 日清戦争以後に制作されたと言われているが、制作経緯等の詳細は不明。「時雍表昌運(ときやわらぎ、しょううんをあらわす)」とは、「時節は和らいで、事なく隆盛の運を表している」いう意味の、唐朝宰相・岑文本の漢詩。その文字の意味通り、作品は堂々としていて味わいがある。 ■北原薬局 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 松本) 高遠町・中町にあった北原薬局の看板。昭和初め頃に制作したとされるが、制作の経緯など詳細は不明。薬局の建物取り壊しに伴い、看板は外されて、現在は高遠町歴史博物館に展示されている。不折らしい堂々とした文字で書かれており、趣を感じさせる作品。 ■幟旗(編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 内田)  最初に見たときに大きくて迫力のある字だと、思いました。 僕が思う中でこの作品は不折が書いた中で一番大きい作品 ではないだろうか? お祭りのように盛り上がるイベントで荒々しい、騒がしいなど の感じが伝わる作品です。是非ご覧になられてはいかがでしょう。 ■不折俳画(編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 内田) 最初みたときにこんな長い文を良く書いたなと思いました。誰に向けた手紙?なのかと思います。文章の意味はわからないけれど、何かとても温かい気持ちになります。御覧になる際には、解読しながら読んでみてください。何か新しい発見があるかもしれませんよ。 ■共同に豚かう里やけしの花(編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 内田) 不折を調べてきて、俳句を見たのは初めてでびっくりしました。俳句の意味はまったくわからないですが、きっと深い意味が込められているのだなと考えて作品を見ていました。 皆さんにも、この俳句を見たときに不折がどんな情景を思いながら 書いたのか想像しながら見て下さい。 ■六曲屏風 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 岡部) 最初に見た時、六曲一双の作品で一曲、一曲の作品ごと字体が違い、 六曲屏風自体がこの地方にあるなかではめずらしくとても楽しめる 作品です。高遠歴史博物館に来たら是非見ていただきたいです。 ■中村不折書簡 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 日下) 「中村不折書簡」は不折が高遠町町長に対して、「鈼太郎」から「不折」 に改名するために不折が送ったもの。 改名するだけなのにすごく大変そうだし不折が改名するために書いたものが これまでの作品になったのがすごいと思った。そして、なぜ「鈼太郎」から「不折」に改名したのか知りたくなる作品です。 ■偕楽 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 日下) 高遠町歴史博物館にある「偕楽」という作品。最初に見た印象は大きな字でとても堂々としている字だと思った。そして偕という字の書き方が面白いと思った。この作品の意味は多くの人々と共に楽しむこと。 作品を見たとき、この意味どおりに伝わってきた。きっと不折も楽しんで 書いていたと思う。

  • 嶽色江聲碑

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    ■嶽色江聲碑 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 久保村) 高遠中学校の玄関に掲げられた書を石碑とした作品。これは、高遠出身の鉱山業者で、高遠閣建設に尽力した廣瀬奇璧(省三郎)の句碑「斑雪高嶺朝光鶯鳴いて居」の題字として不折が揮亳したもので、句は遠く東方、仙丈ヶ岳を眺めて詠んだもの。また、裏面は奇璧と交流があった河東碧梧桐の句碑となっている。

  • 深妙寺

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    ■草書五言絶句 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 小松) 初めてみた感想は、縦長の線がすごくて細い線がきれいだった。 「部分的に読めるのが嬉しいという事と、字も見てあまり欲張ってはいけないと思った」と住職さんがおしゃっていた。 バランスがとても良い作品だと思った。 ■草書五言絶句 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 小松原) すごく字が揃っていてすごかったし小さな字なのに迫力があった。大胆に迫力があり珍し崩し方をしていて面白い。それに繊細さがある。ダイナミックに書かれているところが気に入った。不折の作品はどれも素晴らしいと思った。 ■行書七言絶句 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 伊澤) この書は三行で書かれていて珍しいと思った。一画一画の線に特徴があり面白く、字にボリュームがあるから体全体を使って書いているのかなと思いました。アンバランスにしながらもバランスを取っている部分が目に止まり良いなと思いました。 ■五絶八分書 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 伊澤) この書の「斜」という字の11画目が長く私はこの書を見たときにすぐ目にとまりました。住職さんが初めて見たときの印象は中村不折の特徴が良く見える、書けそうで書けないとおしゃっていました。私が取材した作品の中でこの書が一番良いなと思いました。 ■乃木将軍(爾霊山) (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 熊澤) 爾の字が2つあるから一文字目の爾とは違う風にしてある所に目が行った。一文字目はなぜ違くしてあるのだろう?不思議に思う。字が大きくしてあったり小さくしてあったりにじませてあったり、擦れていたり、すごく面白い。工夫してあって自分流があり面白い字に私には読めないような字もあってすごく引き込まれました。すごく深い作品です。 ■御製御歌双幅  (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 熊澤) 絵と字の感じがすごくいい。 絵は繊細で字には迫力があった。字はすごく練習している感じだが、ひらがなやカタカナはすごく可愛く書かれており真似はできない所に惹かれた。天皇の歌でどうしてこの絵にしたのか不思議に感じる作品です。 ■楷書七言絶句二行書 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 熊澤) 楷書なので他の書より読める字で書かれていました。他に比べて見やすく、揃っていてきれいです。全体的に擦れていて工夫してあって面白いと思いました。全体的に擦れてはいるけれど迫力はなく繊細で丁寧に書かれている印象を受けた。この作品の意味は分からないが意味が分かればより深く調べてみたい作品です。 ■草書七言絶句 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 小松原) この作品は三行で書かれていて珍しい字だと住職さんはおっしゃっていました。字にはかなり特徴があって濃い薄い太い細いなどの協調性がすごと思ったし、それにわざと字の形を崩してあるのに、バランスが良くすごいと思った。あと、ボリュームがあって体中で書いてある感じがする。

  • マルエ

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    ■不折館 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 長谷川) マルエ店内に個人蒐集で集められた資料が展示しています。店内を奥へ進み「不折館」へ一歩足を踏み入れるとそこには、「酔李白」や「永寿」といった不折作品の中でも貴重な資料が並んでおり、見ていると時間を忘れるような素晴らしい空間が広がっています。 不折館 開館時間 10時~17時  入場料200円(大学生以下無料)

  • 建福寺

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    ■白鳥拙庵先生の碑 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 内田) 不折の書の師である白鳥拙庵先生の庵の碑で、制作されたのは昭和2(1927)年春。  不折は、中国の西安碑林にある、寅武将軍碑をベースにして書いたとされており、 統一感のある落ち着いた字と筆管の回転による線の揺れが特徴的。 現在は建福寺の境内に置かれています。

  • 伊那市商工会

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    ■高遠商工会 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 岡部) 作品の制作年代は不明だが、現在の商工会館の建物は、建て替えられたものであり、作品はそれ以前から会館内にあったとされている。建て替え後には、新たな額に表装された。作品は隷書で書かれており、とても不折らしい作品と言える。会館の公開時間は8時30分~17時。

  • 高遠町図書館

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    ■龍眠帖 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 高嶋) 「龍眠帖」は、不折が病を煩った際、療養中に書いた習作。俳人・河東碧梧桐に送ったところ、彼は強く出版を進め、 不折は渋ったが、明治41年(1908)10月に発行となった。 書家の本家からは批判され、新進気鋭の芸術家からは絶賛されて評価は二分したが、 不折が何を思いながら書いたのかを考えさせる作品となっている。

  • 鉾持神社参道

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    ■古畑慶三先生の碑 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 安西) 昭和15年11月に鉾持神社の駐車場に建てられていた古畑慶三先生の句碑で、書かれている字は丸く、初期の頃の不折の字が楽しめる作品となっている。 奥まった場所にあって、見学には困難を要するが、句碑を見て和み、また碑が置かれた場所から高遠町が一望できて再び和むため見に行って損はない。

  • 北原さん宅

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    ■北原さん宅全体について (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 加藤) たくさんの絵や作品があり、初めて見る方でも自然に引き寄せされる数々の中村不折などの作品が実際に飾られている北原先生宅。北原先生が好んで集められているコレクションで、どれも味のあるものばかりでいろんな世界観が1つの部屋に広がっていました。  作品には印が押されていたりおそらく価値の高い作品が置かれてあるので一度は見るべきです。 ■王羲之とガチョウ (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 加藤) 王羲之とガチョウがそこに文章(書)がそえられた中村不折の作品の1つ。王羲之は筆を持ちながら、ガチョウにえさをあげている様子は何かほほえましい感じと、王羲之が書いている最中に筆を持ったまま外へ飛び出し、ガチョウに夢中になってえさをあげている様子が描かれているように見えます。不折がどのような思いで描き、書を書いたのかは、さだかではないですが、こうやって考えてみると面白いと思います。 王羲之について詳しくはこちらをご覧ください ■山水図 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 安西) 不折の他の山を書いた作品とは違い1つ、1つの山が筆を置くように書かれている。他の作品よりも山に迫力がありとても美しいです。他の作品と見比べて違いを発見したり、どちらが好きかを友人と話してみるのも1つの楽しみだと思います。 ■伊勢海老とたぬき (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 浦野) この作品を見た印象は2人で作っているからちょっと絵と字のバランスが他の作品と違うイメージがあり、書いた人と違う感じがした。不折が書いたのに、名前が「不せつ」になっているのが面白いと思った。そして、なぜ2人1つの作品を作ったのか?名前の折はなぜ平仮名なのか?非常に興味がわく作品です。 ■寒山 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 伊藤) 2人の人が何か楽しそうに話している部分が印象に残る作品です。よく見てみると、1人は笑っていて、もう1人は苦笑いしている感じがし、上の身分の人が下のものを、小馬鹿にしているようにも思える。書だけではなく、絵を見ても楽しめる。本当にすごい人だなと思う。不折はなぜこのような絵を描いたのか、2人の関係はどうなのか気になる。書いてある字の意味はわからないが、この書を一言で表すと「人間関係」を思い浮かばせる。字の意味を知ることができれば、新たなこの作品の見方が出てくるかもしれないです。 寒山について詳しくはこちらをご覧ください ■草書七言絶句 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 伊藤) この作品は、のびのび書いてあるようにも見えるし字のかすれ具合とかも、味があっていいと思う。文の最後に心があるから心の何かに関係があるのか。何か伝えたい気持ちとかがあるのかな?とも思った。この字は独特な感じで、この作品を書いた時の心境も気になる。字を見ると「不」とかがあるから何かあまり良くないことなのかなと思う。字の感じや書いてある字でいろいろな感じを読み取ることができる。なかなか、面白い作品だと思います。

  • 縣社鉾持神社

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    ■縣社鉾持神社 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 安西) 「縣社鉾持神社」昭和19年9月10日に製作された石碑で神社の入口に建てられているため、最初に目に留まる。 正面に大きく書かれた「縣社鉾持神社」は、不折ではなく伊澤多喜男が書であり、 その「証明」をしたのが不折つまり他の作品と違い、不折自身の書ではなく、不折が本物であることを裏打ちした作品です。

  • 菊屋商店

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    菊寿園(現在:非公開) 作品を保存している菊屋商店は、元はお菓子を営んでいました。お菓子屋に不折は住み込みで働き午前中は勉強をしていろと言われましたので、不折は屋根裏で数学や漢字、習字などを勉強していたそうです。この書は、不折が有名になり現在のご主人の祖父が東京へ行き書いてもらったのは、不折の晩年であったそうです。

  • 「不折を知って高遠を歩こう」マップ(平成23年度 制作)

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    ■「不折を知って高遠を歩こう」マップ(平成23年度 制作)

  • 貴布彌神社

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    ■貴布彌神社 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 伊藤) 「貴布彌神社」は、京都鞍馬の貴船神社御分霊を奉斎する、全国約500社を数える神社のひとつ。高遠町では藤沢郷の総鎮守として、元禄終わりから天文初め頃に勧請され、高遠藩名主・保科正之の願掛けのために建てられた。この看板は昭和3年(1928)頃に制作された作品で、ほぼ畳と同じ大きさで迫力があるが、一般公開はされていない。

  • 高遠中学校

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    ■思入玄 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 松本) 高遠中学校の校長室に掲げられている書。制作年や制作意図、掲げられた経緯など詳細は不明だが、「思入玄(おもいげんにいる)」とは、幽玄な心境にひたることという意味の漢詩で、中国北宋代最高の詩人であり、政治家、書家としても活躍した蘇軾が詠んだものである。 作品は貫禄があり、見応えがある。 ■嶽色江聲 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 久保村) 高遠中学校の玄関に掲げられた書を石碑とした作品。これは、高遠出身の鉱山業者で、高遠閣建設に尽力した廣瀬奇璧(省三郎)の句碑「斑雪高嶺朝光鶯鳴いて居」の題字として不折が揮毫したもので、句は遠く東の方、仙丈ヶ岳を眺めて詠んだもの。また、裏面は奇璧と交流があった河東碧梧桐の句碑となっている。

  • 高遠小学校

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    ■進徳修業 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 高嶋) 高遠藩校・進徳館の精神を意味した四文字熟語。書体は丸みを意識して書かれていて、字が濃く全体的に字の一つ一つが重く書かれている。他の作品には見られない位階(従五位)が書かれており珍しい作品で、小学校に飾るにふさわしい作品です。 ■河南黌 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 久保田) 昭和58(1983)年まで河南小学校にあったが、現在は高遠小学校に保存されている。この作品は、不折ならではの味わいや趣を残しつつ、見る人に不折らしいのか、あるいはそうでないのかを考えさせる書体で、墨の色もほかの作品に比べて濃く、存在感を感じさせる作品となっている。 ■嶽色江聲 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 久保田) この書は、高遠小学校、高遠中学校それぞれ一作品ずつあり、書体は変えて書かれている。高遠中学校にある作品は力強く、勢いよく書かれているのに対し、高遠小学校の作品は、墨の色がとても薄く、力なくおぼろげに書かれている。そのやわらかい雰囲気がさらに良い味を出している。

  • 志合道存碑

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    ■進徳修業 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 高嶋) 昭和8年(1933)12月20日、新規道路開通の際に建立されたもの。 それまで利用していた道路は、曲がりくねった不便な道路であったため、町民協議により、当時大変貴重であった 田をつぶして直線走路を開通した。記念碑には、志(こころざしを)合(あわせて)道(みちを)存(つくろう)と印されていると思われる。

  • サンハート美和

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    ■萬物生光輝 (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 日下) 「萬物生光輝」は元栃の木荘施設長・北原孝幸さんによってサンハート美和に寄贈された作品です。「萬物生光輝」とは、光輝く生物は世に萬といる。そして、不折にしては、つなげて書いてある字で柔らかい字だと思った。きっと、サンハート美和の人たちに楽しんでほしいから置いてあるんだと思う。

  • 熊野神社

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    ■熊野神社 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 伊東) 高遠町小原に鎮座する、緑に覆われた清々しい場所にある熊野神社の賽銭箱に書かれた不折の作品。不折らしい、すばらしい書で、木々に囲まれることによって、作品がより引き立っている。また、自然と重なることで、癒しも感じられる。神社は大きな鞘堂と板葺き流造の本殿、末社が一社祀られている。

  • 長野県立高遠高等学校

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    ■長野県立高遠高等学校  大正15年(1926)に町立高遠実業補習学校として、歴史たくさん残る高遠町に誕生しました。 昭和24年(1949)に県立の高等学校となり、昭和59年(1984)に高遠城址内より現在の地籍にい移動しました。 開校当初から高遠藩の学問所「進徳館」における拓世・迫真の実学の精神を教育方針に据えて、明るく自由の中にも規律ある校風を作っております。 「地域に根ざし、地域から信頼される学校」「自ら目標を見つけ、進路を切り拓いてい生徒を育てる学校」「豊かな人間性と人間関係力を持った生徒を育てる学校」を目指して、一人一人の生徒を大切にした教育活動を進めています。 普通科の中に文理進学、福祉、芸術、情報ビジネスの4コース制を導入しております。 各コースの特徴を生かした、生徒の自己実現を目指して、厳しさの中にも温かみのある、きめ細かい指導のできる体制を整えてまいりました。習熟度別授業、少人数講座授業、社会人講師を活用した授業、体験学習などを通して、親身になって支援している暖かで夢のある学校です。 ■芸術コース書道専攻  芸術コース書道専攻は、充実した設備の中、過去の名品を学ぶ所から始まり、最終的には自らの力で制作することを目指しています。 1年次から各種展示会へ出品し、3年間の集大成として卒業制作展では、大作に挑みます。 また、地域の方との活動や、小・中学生への指導を通して書道への造詣を深め芸術を愛する心を養うと共に、社会人として生きるための力を磨いています。

  • 信州高遠美術館

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    ■中村不折寿像 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 伊澤) 中村不折の還暦を祝い、大正15(1926)年に、太平洋画会の門下生の堀進二が作成し、門下生一同が贈呈した。昭和2(1927)年3月に東京の不折邸に設置され、この像と同じもが郷里の高遠城址公園にも据え付けられた。長年の風雨により老朽化が著しかったため、平成20(2008)年3月に修復され、現在は信州高遠美術館に保管されている。 ■卞和璞を抱いて泣く (編集:H24 高遠高校芸術コース書道専攻 浦野) 卞和璞を抱いて泣くは高遠小学校の校長先生が「どうして、高遠には何も作品を残していないんだ?」と校長先生が不折を怒った為制作した。最初に見た印象はとても大きい作品で意味を知ると興味深い出来事があったり、身近に見れる作品でいい勉強になるので是非見てください。(常設展示ではないため、見られない期間がございます) 入館料:大人 500円 小中学生 150円

  • あかはね

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    ■長楽未央 (編集:H23 高遠高校芸術コース書道専攻 伊澤) 和菓子店・あかはねに飾られている不折の書は、昭和2年(1927)に作成された。「長楽未央」とは、「長い楽しみはまだだ」という意味で、楽しみはまだ取っておけとも解釈できる。中国では、この言葉の瓦当(屋根の軒にある丸瓦の面)が多く土出しており、吉祥語を用いて住の安全と詠唱の守護を表象した。