相模国小田原城絵図 〔正保城絵図〕 (1644年頃)

正保城絵図は、正保元年(1644年)に幕府が諸藩に命じて作成させた城下町の地図です。 城郭内の建造物、石垣の高さ、堀の幅や水深などの軍事情報などが精密に描かれているほか、城下の町割・山川の位置・形が詳細に載されています。 各藩は幕府の命を受けてから数年で絵図を提出し、幕府はこれを早くから紅葉山文庫に収蔵しました。 幕末の同文庫の蔵書目録『増補御書籍目録』には131鋪の所蔵が記録されています。国立公文書館では63鋪の正保城絵図を所蔵しています。昭和61年(1986)国の重要文化財に指定されました。 現在の神奈川県小田原市に、築かれた平山城。城主の名前の記載はありませんが、寛永10年(1633)の地震後の修復を経た稲葉正勝(いなば まさかつ・1597-1634)の時代の様子と思われます。また、西北の隅の部分が切り取られています。原図サイズ:東西3.1メートル×南北2.91メートル。
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