宇治郷総絵図 (江戸中期)

<html> <body> <div style="width:100%;">18世紀前半に製作された377㎝×524㎝の大型の絵図。縮尺600分の1で宇治郷を描く。宇治代官が宇治郷支配のために製作したものと考えられ、土地の大きさが細かく描かれている。通り沿いには各家屋の正面外観が描かれ、また平等院や宇治神社などの主要社寺の境内景観が描かれるなど、当時の宇治の雰囲気が良くわかる。宅地部分に職業の書き込みはないが、宇治橋通りの広い宅地は多くが茶師家宅で、通り沿いに塀を建て門を構えていた。また、短冊状の細長い宅地は町屋であろう。通り沿いの宅地背面には茶園が広く展開していたはずであるが、記載はされていない。茶園に混じって水田や畑もみられた。絵図全体の色分けは字分けを示す。現在と比べると当時は細かく字分けされていたことがわかる。宇治市所蔵。宇治市指定文化財。</div> </body> </html>



