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建築当時から現存し、国宝にも指定されている井伊家の天守彦根城。しかし、江戸時代に作成されたこの地図では地図上の表記が見られない。このことからこの地図が求められたのは観光マップ的なものよりも実用的な地図であったのではないかと伺える。
琵琶湖内に確認されている離島は多景島、竹生島、沖島、沖の白石の４つである。沖の白石は小さな島であるためこのような地図に表記は見られず、現在の地図では３つの島が表記されている。しかし、この古地図には4つ目の島が確認されており、しかも現在この場所には島が存在していない。という事はこの島は…？
かつて織田信長が本拠地として建築し、その栄華が宣教師の日記にも残されていた安土城。本能寺の変以後焼失し、江戸時代には石垣が残るだけで荒れ放題であったと伝えられている。この地図からも当時の安土城の状況が伺えるのではないだろうか…
琵琶湖大橋（守山側）
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現在、琵琶湖大橋として県民の交通を支えている琵琶湖大橋。その建築は昭和39年（1964年）であるため、その姿は当時見られない。当時の人々は移動に大変な苦労をしていたことがうっすらと読み取れる。