Memories of SXSW

"Things I’ve experienced in SXSW for the past 20 years"
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こんにちは。北海道で"RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO"を主催している株式会社ウエスの小島健太郎です。SXSWにインスパイアされてスタートした札幌のイベント"NoMaps:Sapporo Creative Convention"で企画運営を担当もしています。SXSWには1999年に初めて参加して、Japan Niteの運営スタッフやバンドのマネージャー、それから、トレードショウの出展者としても参加したことがあります。 オースティンの街並みはSXSWが発展するとともに毎年変化していて、初めて来た時と比べると大都会になっているなと感じますが、"Keep Austin Weird"のスローガンにあるオースティンらしい「ちょっと変」なところと、お洒落な街になっていく絶妙なバランスを、このマップで紹介できればいいな、と思います。

Q.SXSWの期間中とそれ以外では街の風景は変わりますか? A.それはもう全然違いますね。ここ10年くらいは特に全然違うと思います。 昔はジョークで「InteractiveやMultimediaの時間はスーツやジャケット着た人が来てるけど、Musicの時になると汚ねえやつしかいないよな」って言ってたんですけど、それが人だけじゃ無くて街並みまでそんな感じになってきてますね。 期間中一番様子が変わるのはRainy Streetで、普段空家の家がInteractive期間中はTwitter HouseとかNetflixのイベント会場になったりしています。でもそれ以外の時は音楽だけをやっている場所なので、集まる人も層も全然違いますね。

最近はコンテナバーとかオシャレなバーも増えてきてるので第二のSixth Streetって言われてます。 2016年にVan zandt hotelっていうBauhausみたいな、いわゆるデザイナーズホテルがAustinにできたんですけど、それがきっかけでRainy Streetの雰囲気が一気に変わりましたね。 逆にSixth Streetは建物が出来上がってるのであまり変わってないですね。

2006年に日本の音楽を紹介するブースをTrade showに出したことがあります。 僕たちのブースは日本のバンドのCD置いたりVHSでMusic Video(MV)流してたりしてたんですけど、隣にブースを出してたのがSonicbidsっていう会社だったんですよ。小さいブースだったんですけどそのSonicbidsのメイン商品はEPK(Electro Press Kit)っていう、要は会社案内とかアーティスト案内なんかと一緒で、プロフィール写真とかpdfだったりWebサイトを作る会社でした。 今だと別になんともない、なんなら当たり前になってるんですけど、その当時ってあんまりそういうのが無くて。特にインディーズのバンドだと今よりもっとアナログだったんですよね。そこでSonicbidsはアーティストはSonicbidsに月10$くらい使用料を払うと自分たちのアーティストページが作れて、ブッキングエージェントはページを見にくるとそのシステム上でブッキングができるっていうシステムを作ったんですよ。 隣のブースだったこともあって、代表のパノスっていう奴とすごい仲良くなって、そんな話を聞いてたのでEPKなんかは「日本に帰ったら真似しよ〜」って思ってたら、翌年の2007年にSXSW来たら、SonicbidsがStrolyみたいにいきなりOfficial Sponsorになってて、SXSWに出演する全てのアーティストはみんなSonicbidsのシステムを使って資料提出してたんですよね。それもびっくりしたんですけど、去年か一昨年にそのSonicbidsの人に会った時に「パノス元気にしてる?」って聞いたら「会社Buyoutして今Millionaireになってるわ」って教えてくれて、更にびっくりしました。でもそんな感じでSXSWは音楽だけじゃなくてチャンスがある場所なんだと思います。 https://www.sonicbids.com/

2016年の1月10日にDavid Bowieが亡くなったんですけど、その三日後の1月13日にSXSWの共同創設者 Roland Swensonとオースティンの看板業者の二人が、David Bowieに敬意を表してBowie St と5th Stの交差点にあるサインに、David Bowie Stのステッカーを上から貼ったんですよ。 SXSWの開催前で、この話はすぐに話題になったんですけど、信号のサインを変えるのはやっぱり違法行為で、1月19日に元のサインに戻されたみたいなんですけど、David Bowieの音楽家としての功績に敬意を払って、数日の猶予があったみたいです。 Chang.orgでストリートの名前をDavid Bowie Stに変更しようというPetitionは出されたんですが、結局は認められませんでした。といいうのも、Bowie Stは、テキサス独立戦争で活躍して「アラモの戦い(Battle of the Alamo)で戦士したJim Bowieに由来して付けられた歴史のある名前で、変更に反対する住民意見もあったみたいです。 Rolandのインタビューで、RolandがSXSWに基調講演やパフォーマンスで呼びたかったけれど、叶わなかったミュージシャンの一人として、David Bowieの名前を挙げていました。彼は長い間、David Bowieのファンだったそうです。
HOTEL
VAN ZANDT HOTEL
HOTEL

605 Davis St, Austin, TX 78701 United states of America https://www.hotelvanzandt.com/?&utm_source=Google%20My%20Business&utm_medium=organic&utm_campaign=GMB&utm_term=vanzandt
MUSIC
La zona rosa
MUSIC

今はもう無いけどここは元々La zona rosaっていう結構大きいライブハウスで、ジェフベックがライブやってた年があったんですよね。ここにいく途中でちょっといかついおじさんと仲良くなって「何やってるんだ」「日本でRISING SUN ROCK FESTIVALっていうフェスやってる会社で働いてる」みたいな話をしてたんですけど、会場に着いたら前に何千人も並んでるのにさっきのおじさんが会場の中にいるんですよ。 「オーイ」って声かけてくれて、そのまま横入りさせてくれたんですね。そのあと話をしてたらAustin出身の方で、アーティストのマネージャーをしてる方だったんですよ。 そしたら彼が「いいアーティストいるからちょっと紹介するわ〜」って13~15歳くらいの少年を連れてきて「めっちゃいいギターリストだから、自分の面倒見てる他のアーティストとセットでRising sun出してくれない?」って紹介してくれたんですよね。 でもそのとき僕はまだブッキングの権限も何もなかったので何にもならずに終わったんですけど、その少年とはその後もメールで付き合いがあって。 で、後々判明したんですけど、その少年がゲイリークラークJr.だったんですよ!
Live Houseの立ち位置
MUSIC

昔よりもライブハウスの立ち位置が変わってきたように思います。 以前は「こっちのライブハウスではUK出身のアーティストだけで3日間、あっちのライブハウスでは音楽メディアが主催するショーケースが」といった感じでした。今もあるライブハウスだと「Alamo Ritz」とか「Antone’s」、「Elysium」とかかな。でも最近は、音楽が多様化してきたからだと思うんですけど、例えばYouTube houseではYouTubeのサービスを紹介するブースがあったり、ライブイベントもあって、カクテルパーティーもできるというマルチなイベントを行うところが増えたと思います。

NPRっていうラジオが主催するTiny Desk Concertがここ(Austin's Central Presbyterian Church)で毎年開催しています。 誰が出るかは当日まで秘密なんですけど、去年はスペシャルゲストに元The FugeesのWYCLEF JEANが出演してました。 Tiny Desk Concertっていうのは、誰かの書斎みたいにアレンジされたすごい小さな部屋で15分くらいのライブセットをするっていうスタイルのライブで10年くらい前からNPRがやってるんですけど、AdeleとかTaylor Swiftといった有名人も出るし、もっとマニアックなアーティストも出てるんですよ。すごくいいライブなので日本人にも結構人気で見に来てますね。 200 E 8th St, Austin, TX 78701 United States of America NPR web site

ここでは例年JAPAN NITEをやっています。2011年には僕がマネージャーを担当していたバンドがここで結構頑張ってライブをしてくれたこともあって、SXSWの後の出たNY Timesの「SXSWでいいライブをしたBaby Artist」っていう記事の5組の中に選ばれたんですよ!それを見た瞬間「絶対行ける!」と思って世界中のレーベルをリストアップしてdemo音源を送りまくりました。残念ながらそのバンドは解散しちゃったんですけど成功してたらいいサクセスストーリーだったなって思います。 705 Red River St, Austin, TX 78701 United states of America http://www.elysiumonline.net/
Maggie Mae's
MUSIC

昔は本当にバンドしか出ていなかったので、小さなライブハウスか、Stubb'sのような野外会場か、飲み屋にステージがついてるくらいのところしかなくて、洗練された感じはありませんでした。最近はオシャレなライブハウスも増えてきてて、その中でも割といいアーティストが出るということでも人気があるのがここですかね。 323 E 6th St, Austin, TX 78701 United states of America http://www.maggiemaesaustin.com/

去年、ここであったK-PopのShow Caseが最近では特に印象的でした。 BIGBANGと同じ事務所の注目グループ iKONがUSデビューをしたのでどのくらい人気なのか見に行きました。お客さんの層が本当に多様性に富んでいて、すごく活気があって盛り上がってましたね。日本も頑張んなきゃなって思いましたね。 https://ygex.jp/ikon/

Q.SXSWをきっかけにブレイクすることはありますか? A.SXSWをきっかけにドカンと売れるというよりかは、今までにもジワリジワリ来てて、SXSWでもいいライブをして結果的にブレイクしたという人はたくさんいますね。 各レーベルもSXSWに向けて「今年はこいつを売るぞ!」って気合い入れてShowcaseに当て込むところもあるし。 でも最近はSNSとかツールが増えてきたので、Showcaseの立ち位置は少し変わってるかもしれません。 僕がマネージャーやってた時はMy Spaceとかが流行ってたんですけど、ソーシャルコミュニケーションができる程のものじゃなかったので、ライブとか生の現場とか人の集まるところでDealが繋がることが多かったです。 日本のアーティストはこれからチャンスがたくさんあると思います。 最近はアジアを始め欧米に活動のステージを伸ばしているアーティストも出てきているので、SXSWで「お前らいいじゃん!」って見つかって、「北米ツアーやってみるか?」みたいな話が増えたっていうのはありますね。
THE GRULKE PRIZE
MUSIC

SXSWのHPのShowcaseのところに、2013年くらいからTHE GRULKE PRIZEっていうページがあるんですけど、ここでは「今年ブレイクするんじゃない?」っていうアーティストが紹介されています。 紹介されてたアーティストは結構みんなブレイクしていて、過去に紹介されたアーティストも今どうなってるか紹介してくれたりするので面白いです。 このページのタイトルにもなってるGrulke Prizeっていうのは人名なんですけど、昔SXSWを作った時にMusicのディレクターをやってた人なんですよね。彼が亡くなっても敬意を評してSXSWにずっと名前を残そうとShowを作ったりしていて、SXSWの原点的なところかもしれません。 いままでにこのページで紹介されたのはHAIMとか、CHVRCHESもCoachellaのメインステージでライブするくらいのアーティストになってるし、最近だと2017年に紹介されていたJainはアフリカの音楽に影響を受けてて音楽的にも面白いし、MVもめっちゃカッコよくてフランスでは国民的アーティストだし、去年紹介されていたPink Sweat$もR&Bのアーティストなんですけど結構人気ありますよ。 https://www.sxsw.com/festivals/grulke-prize/
Antone's Nightclub
MUSIC

La zona rosaでゲイリーとの出会いがあったわけなんですけど、最近になってじゃあそのゲイリーのマネージャーをやってるというゲイリーを紹介してくれたあの強面のデカイおじさんは一体誰だったんだろうって気になって調べてみたんですよ。 本当に見た目は強面でデカい人だったんですけど、Antone'sのオーナーだったんですよ! その当時は怪しい人だと思って話とか適当に聞いてたんですけど、結構重要人物でした笑 305 E 5th St, Austin, TX 78701 United states of America https://www.antonesnightclub.com/
Chinese Hip hop
MUSIC

Q.中国でHip hopが禁止されたということが去年、一昨年で話題になりましたが、SXSWにも影響はありましたか? A.88risingっていうアジアのHip hopアーティストを中心とした元々はYoutube channelから始まったネットレーベル的なレーベルがあるんですけど、去年は大きいイベントとかやったりしていて結構プレゼンスしてましたね。 でも結局、直前で出演が全てキャンセルになってしまって見ることは叶いませんでした。 ちなみに、中国出身のアーティストだと、Higher Brothersっているんですけど、彼らの「Made in China」っていう曲は世の中的にブレイクしました。 あと88risingだとjojiっていう日系人の方がいるんですけど、彼も一昨年のSXSWのラインナップに入ってましたね。 音楽性はクールな感じのDream Popなんですけど、元々Pink guyっていうコミック系のYoutuberだったんですよ。 Harlem Shakeを始めたのがこのPink guyとその友達でかなり人気があったんですけど、いきなり「俺はシリアスな曲がやりたい」って言って突然キャラ変して。でも名義変えて一発目でブレイクしたから、元々本当に才能がある人なんだと思います。
MUSEUM

Amazing record shop and their day parties are always fun. 600 N Lamar Blvd, Austin, TX 78703 United states of America https://waterloorecords.com/

ここ(The Mohawk)は結構好きです。崖沿いか何か沿いに作られてるライブハウスなんですけどいい感じの雰囲気なんですよね。 でもセキュリティがすごい厳しくて、スタンディングゾーン後方の黄色いラインを一歩でもはみ出ると絶対にセキュリティが飛んできて「踏むな!」って怒られちゃうんですよ。 最近はどこの会場でもセキュリティが厳しくて、「laptop持ち込んじゃダメ」っていうところもありましたね。 One of the best venues in Red River District. 912 Red River St, Austin, TX 78701 United States of America https://www.mohawkaustin.com/
Cheer Up Charlies
MUSEUM

Their stage sorrounded by limestone rock wall is beautiful. 900 Red River St, Austin, TX 78701 United States of America http://cheerupcharlies.com/

The cityscape beyond the stage is the best. 701 W Riverside Dr, Austin, TX 78704 United states of America https://thelongcenter.org//
PARAMOUNT THEATRE
MUSEUM

713 Congress Ave, Austin, TX 78701 United states of America https://www.austintheatre.org/
RESTAURANT
STUBB'S BAR-B-Q
RESTAURANT

今年はどうかわからないけど、一昨年くらいに行った時は「No laptop, No ipad 」っていってました。 「俺ライターだから聴きながら書かなきゃダメなんです」って言ってる人も「関係ねえ」って追い出されてましたね。 何でなのか気になったのでSXSW関係者の友達に聞いたんですけど、「ハコで管理してるからわっかんないわ」って言ってました。笑 801 Red River St, Austin, TX 78701 United States of America
LA CONDESA
RESTAURANT

Sophisticated taco at modern Mexican restaurant. 400 W 2nd St A, Austin, TX 78701 United states of America https://lacondesa.com/
BAR
Video

日本にKing Gnu(2017年に前のバンド名でSXSWに出演してます)っていうバンドがいるんですけど、今年のSXSWにKing Nunっていうロンドンのバンドが出るんですよ。 最初名前を見たときは「何だこれは!ギャグなの?」って思って調べたみたらDirty Hitっていうとてもいいレーベルに所属してたんですよね。 本当、偶然に似た名前のバンドがいたというだけなんですけど、どちらのバンドも素晴らしいので個人的に面白かったことですね。Dirty Hitは今年Showcaseもやると思うのでぜひ行ってみてください。 https://www.kingnun.com/
alyona alyona
Video

今年のSXSWで楽しみにしてるのはalyona alyonaっていうウクライナ出身のラッパーで、ロシア語でなに喋ってるかわかんないんですけどめっちゃラップ上手いし、MVも変わってるけどかっこいいんですよね。 バックグラウンドもつい最近まで保母さんだったりと興味深くて、今年ブレイクしそうな予感がしています。 @alyona.alyona.official

今の日本のバンドだとCHAIは間違いなくSXSWがきっかけでブレイクしましたね。3年くらい前に「SXSWでいいライブしたよね!」ってことでBurger Recordと契約したんですよ。そうすると、Showcaseやった時にBurger Recordに興味を持ってる人や業界人がお客さんとしてくるのでチャンスが広がるんですよね。海外だとアーティストの音楽性や実力、キャラクターが素晴らしければ相応に評価してくれるので、このまま活動を続けると多分さらに活躍していくんじゃないかと思います。 https://chai-band.com/
Wu-Tang Clan
Video

僕、Wu-Tang ClanっていうNYのHip hop crewがすごい好きなんですけど、1999年のSXSWに出演してて見に行ってたんですよ。 ライブ会場で隣にいた兄ちゃんと「どんな音楽がすきなんだ」「いやあ、ウータン好きなんだよね」みたいななんてことない話を飲みながらしてました。 夜の12時くらいだったんですけど、Tシャツでいたら結構肌寒くて、そしたらその兄ちゃんが「お前寒そうだから服持ってきてやるよ」って言ってロンTくれたんですよね。 その後「ちょっと用事あるから行くわ」って言われて別れたんですけど、Wu-Tang Clanのライブ始まってステージ見たらさっきまで隣にいた兄ちゃんが立ってて。 「あいつだ!何でステージに立ってるんだ」って近くの人に聞いたら、その兄ちゃんがWu-Tang Clanその年一押しのInspectah Deckだったんですよ! ちょっと怖そうな兄ちゃんが服くれただけだと思ってたからびっくりしましたね。

年によってもスポンサーによっても全然違うんですけど、2年くらい前は丁度AmazonがAmazon musicとかAmazon echoを出して、会員を増やしたいとでGarth Brooksのフリーコンサートやってました。10年くらい前はThe Strokesもフリーコンサートをやってたり、ここは結構そういうアツいライブがありますね。 The cityscape beyond the stage is the best. 701 W Riverside Dr, Austin, TX 78704 United states of America https://thelongcenter.org//