萩まちじゅう博物館 笠山・越ケ浜おたからマップ(越ケ浜)

山口県萩市の笠山・越ケ浜エリアのおたからマップです。 平成28年3月時点での情報です。現在変更になっている場合もありますので、予め、ご了承ください。
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越ケ浜夕𣷓港(ゆうなぎこう)
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越ヶ浜の南にある夕𣷓湾につくられた港です。全国各地の、特に北陸や日本海側の東北地方の回船(荷物を運ぶ船)「北前船」が寄港して取引が行われるなど、城下の人々の生活と藩の経済を支える大切な港でした。

弘法大師空海が唐から帰国する際、嵐で難破しかけたとき、不動明王の木像を海に投げ入れると、右手の剣が波を切り裂き、波が治まったという伝説があり、「波切不動明王」として海難除け・航海安全の神様として大事にされています。

北前船など、越ケ浜に寄港した回船の乗組員は、事故や病気で不幸にも亡くなることもありました。そういった場合は越ヶ浜で葬式を行い、越ヶ浜の墓地に埋葬されていました。墓には出身地の国名などが刻まれ、今も越ヶ浜の人々によって大切にされています。 ※集落や墓地は人々の生活の場や大切な場所です。見学の際にはむやみにせまいところに立ち入らないなど、プライバシーとマナーを守りましょう。

笠山には、風穴と呼ばれる冷たい空気の出る場所があります。崩れた溶岩の間にできた空間(タンク)に、冬は外から冷たい空気が流れ込んで蓄えられ、夏になると溜め込まれた冷たい空気が外に流れ出るため、風穴の周りだけ涼しい環境が作られるといわれています。

子どもが産まれる際には、ここのお地蔵様に腹掛けをかけて安産と成長を願ってきたそうです。お供えされた腹掛けはお祭りの時に外して皆に分けられ、子供の成長を願って衣類にしたり、航海安全を願って船で使う枕の生地に使いました。

昔は湖が満ちてきていた場所で、「塩屋町」という言葉が変化して「シューヤ町」と呼ばれています。 ※集落や墓地は人々の生活の場や大切な場所です。見学の際にはむやみにせまいところに立ち入らないなど、プライバシーとマナーを守りましょう。